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すみだ区報(墨田区のお知らせ「すみだ」) 2018年2月11日号

すみだ北斎美術館に収蔵されている北斎の名品の数々をご紹介します。


 葛飾 北斎は、鳥居 清長などの美人画に影響されながらも独自の画風を追い求め、勝川 春章の下を離れてからは、俵屋 宗理と名乗り、宗理美人と呼ばれる長身でうりざね顔、()()(びたい)の美人像を作り出しました。やがて装身具や髪型等をも細かく描き出し、当時の江戸女性の風俗を今日まで伝えています。
 この「枕草子を読む娘」は振袖新造と呼ばれる若い遊女で、きらびやかな着物と帯、さらには緑色に輝く「(ささ)(べに)」が特に目を引きます。笹紅は、唇に墨を置き、その上から紅を重ねることで墨の艶が紅を引き立てるという化粧法です。文化・文政の頃(1804年から1830年まで)、高価な紅をふんだんに使えない庶民の、特に若い娘たちの間で爆発的に大流行しました。

 葛飾 北斎は画風の変遷の中で、特徴的な美人画のスタイルを確立し、時流を捉えて多くの人々を魅了しました。風景画で知られる北斎ですが、特に壮年期は、当時の(しゃ)()本において、美人画家の北斎、戯作者の京伝と並び称されるほどでした。本展では、北斎とその一門が描いた美人画や、(けっ)(ぱつ)(ひな)(がた)・化粧道具といった江戸の女性風俗を伝える資料など約130点ほどから、北斎の美人画の魅力を伝えるとともに華やかな江戸美人の世界をご紹介します。
[とき]2月14日(水曜日)から4月8日(日曜日)までの午前9時半から午後5時半まで
*入館は午後5時まで
*休館日を除く
[ところ]すみだ北斎美術館(亀沢二丁目7番2号)
[入館料]

  • 一般=1,000円
  • 高校生・大学生・65歳以上の方=700円
  • 中学生・障害のある方=300円

*団体割引あり
[申込み]期間中、直接会場へ
[問合せ]すみだ北斎美術館 電話:03-5777-8600(ハローダイヤル)



すみだ 北斎美術館

[問合せ]文化芸術振興課文化芸術・国際担当 電話:03-5608-6115 http://hokusai-museum.jp

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