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すみだ区報(墨田区のお知らせ「すみだ」) 2018年7月1日号

墨田区長 山本 亨

 隅田川を臨む区役所前のうるおい広場に勝 海舟の銅像が完成して15年になります。すみだの地に生まれ育ち、明治維新に大きな足跡を残した郷土の英雄を顕彰し後世に伝えようと、有志の方々が呼びかけ、全国から寄せられた寄付によって銅像が建立されました。その姿は、海舟最大の偉業と(たた)えられる江戸無血開城の頃のものといわれています。
 江戸後期の文政6年(1823年)、現在の両国公園(両国四丁目)付近で生まれた海舟は、9歳のとき、剣術の稽古に行く途中で犬に襲われ、命にかかわる傷を負いました。父・小吉は我が子を何とか救おうと、能勢妙見(本所四丁目)で水ごりをして回復を祈った話は有名です。また、海舟は精神鍛錬のために弘福寺(向島五丁目)で禅の修行に励み、その経験がのちに西郷 隆盛との交渉に()かされ、江戸無血開城の実現に至ったと伝えられています。
 明治維新から今年で150年。この偉業を記念し、墨田区と西郷の銅像がある台東区では、2人にスポットを当てた講演会や銅像・史跡などを巡るバスツアー等を秋に共同で行う予定ですので、ぜひご参加ください。
 さて、今年4月、ものづくりの創業支援施設である「センター・オブ・ガレージ」が区内にオープンしました。ベンチャー企業・町工場・大手企業の3者が連携し、それぞれの強みを活かして運営される施設の誕生は、ものづくりの未来を切り(ひら)く新たな可能性に満ちています。明治以降、日本の近代産業を支えてきた本区のものづくりが、この施設の開業を機に、さらなる飛躍を遂げることを大いに期待しています。

ものづくりに特化した「センター・オブ・ガレージ」を視察しました。

ものづくりに特化した「センター・オブ・ガレージ」を視察しました。

このページは広報広聴担当が担当しています。