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すみだ区報(墨田区のお知らせ「すみだ」) 2020年5月1日号

 すみだを愛し、すみだで活躍する人をリレー形式で紹介する「つながる すみだ人」。お話を伺った方に次の方を紹介していただき、すみだを愛する人をつないでいきます。第22回は、大学在学時から区内の小学校・中学校等で様々な教育支援活動をされている佐伯実紀さんです。佐伯さんは昨年大学を卒業し、この春から海外の日本人学校に赴任することが決まっています。
*取材日(令和2年3月13日)

佐伯 実紀さん(立花在住)

 現在、第三寺島小学校で「学校支援指導員」として勤務しています。第三寺島小学校は、教育実習や大学の卒業論文のための実験もさせていただいた縁のある学校です。
 教育学を専攻していた大学在籍時は、授業中に先生のサポートをする「教育支援員」という活動に桜堤中学校で2年間携わりました。学生同士の勉強会で、どうしたら子どもたちが勉強に集中できるのか、意見交換を繰り返しながら実際のサポートにつなげていきました。毎週通う中で、子どもたちの成長が実感でき、また私が来る日を楽しみに待ってくれる子もいて(うれ)しかったですね。教育現場で培ったこの経験が、現在の学校支援指導員の勤務に()かされています。

 区の教育支援に携わるきっかけは、先程お話した桜堤中学校での教育支援員の活動です。
 これをきっかけに、当時、他の学校でPTAをされていた前回のすみだ人の杉﨑さんと知り合い、そのつながりから地域の方々や学校の協力のもと、区内の小学生に向けた学習喚起のワークショップ「梅若大冒険」なども企画、実施しました。これは、休日に小学校の校舎を使い、子どもたちに国語や算数といった教科の謎解き等の課題にチャレンジしてもらい、全ての課題をクリアすると最後に敵を倒せるというものです。どんな謎解きや遊びをするのか、どんなふうに遊びの中から子どもたちに学んでもらえるのかを考え、企画しました。梅若小学校での初めてのワークショップは、子どもや親御さんたちにとても好評で、その後、ほかの学校でもワークショップを開催しました。梅若小学校では毎年開催されるイベントになっており、現在は企画運営を大学の後輩に引き継いでいます。

梅若小学校で2回目にワークショップを開催した際のチラシ。

梅若小学校でのワークショップで佐伯さんが担当した社会の課題ブース。子どもたちは遊びの要素がある謎解きを楽しみながらクリアしていました。「こんなことも勉強につながるんだ!」という気付きを子どもたちに持ってもらいたい、という思いが込められています。

 義理人情が厚い人たちが多いところが好きです。私の実家はパン屋なのですが、創業者である祖父がまさにそんな人で、お店に立ち、直接地域の方々に接する機会を大切にしています。自分の商売以外のことにも気にかける風土があり、地域や人のつながりをみんながとても大事にしています。大学生となり初めて、区外の学校に通うことになったのですが、ほかの地域を知る中で、そんなすみだならではの風土をより実感しました。教育現場でも、すみだの子どもたちは人に興味を持つ子が多く、みんな目がキラキラしていると感じます。
 そんな地元すみだが好きなので、これから海外で教職に就くのですが、これまでの経験や今後世界で学ぶことをいつか、すみだに還元したいです。

 佐伯さんのお父様で、立花と向島にあるパン屋を経営されている佐伯 信郎さんです。食育に関する活動にも取り組まれています。

[問合せ]広報広聴担当 電話:03-5608-6223

今月の1枚

「東白髭公園」
【撮影】重 仁美さん

 本コーナーへの写真を随時募集しています。詳細は、こちらをご覧ください。
[問合せ]広報広聴担当 電話:03-5608-6223

このページは広報広聴担当が担当しています。