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すみだ区報(墨田区のお知らせ「すみだ」) 2020年9月1日号

墨田区長 山本 亨

 9月1日は「防災の日」です。関東大震災から97年が経ちましたが、首都直下地震はいつ発生してもおかしくないと言われています。また、これから本格的な台風シーズンを迎え、風水害の発生も懸念されますので、各ご家庭でも、防災用品の点検や水害ハザードマップの確認を行うなど、日頃から備えを心掛けるようにお願いします。
 さて、かつて江戸の(にぎ)わいの中心であった両国地区において、隅田川とまちとがつながる魅力ある新しい拠点として「両国リバーセンター」が完成しました。あわせて、両国船着場が増設されて舟運の活性化が図られるとともに、スーパー堤防も整備され、新たな水辺空間に防災機能が高まりました。また、リバーセンター内には、区の子育て支援施設である「両国子育てひろば」が移転するほか、ホテル等が開業し、11月に全館オープンする予定です。両国地区が、江戸から息づく歴史や文化を感じながら、隅田川の流れを楽しめる場所に生まれ変わりますので、ぜひ区民の皆さんにも訪れていただければと思います。
 先日、すみだトリフォニーホールを活動の本拠地とする新日本フィルハーモニー交響楽団を訪問した際に、同楽団への楽曲提供や音楽活動のアドバイスなどを行う「Composer in Residence and Music Partner」に就任した作曲家の久石 譲さんにお会いすることができました。同楽団では、有名なアニメ映画「となりのトトロ」のテーマ楽曲で久石さんが作曲された「さんぽ」を6月にリモート動画で配信しました。この動画を、本区の小学校・中学校の授業で活用したところ、久石さんの指揮を中心に、離れた場所にいる楽団員の皆さんが奏でる美しい音色が一つにまとまり、迫力ある演奏となっていく様子に、子どもたちからは驚きの声が上がったと聞いています。
 新型コロナウイルス感染症の拡大が続いていますので、体調管理には十分に気を配り、新しい方法として広がりつつある映像のオンライン配信等を利用し、自宅で身近に芸術を楽しんでみてはいかがでしょうか。

作曲家の久石 譲さんと

このページは広報広聴担当が担当しています。