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すみだ区報(墨田区のお知らせ「すみだ」) 2022年2月1日号

 すみだを愛し、すみだで活躍する人をリレー形式で紹介する「つながる すみだ人」。お話を伺った方に次の方を紹介していただき、すみだを愛する人をつないでいきます。第40回は、焼き菓子やパン、ケーキが並ぶ「カフェ・パザパ」(八広五丁目32番8号)を営みながら、店内で若手アーティストの個展支援も行う入江 薫さんです。

入江 薫さん(八広在勤)

 2階建てカフェの店内を、個展やグループ展といった企画展開催のためのギャラリーとして、若手アーティストに無償で貸しています。企画展は、ほぼ月替わりですが、開催していないときも常時、店内には歴代のアーティストの作品を飾っています。これまでに企画展を行ったアーティストの中には、イラストレーターや()(しゅう)・切り絵作家、写真家など、ジャンルや年齢問わず、様々な方がいます。個展を開くスペースを貸すことは、自分の作品を発表する機会が少ない若手アーティストの応援になると考えています。
 また、コロナ禍前は、アーティストによる参加型ワークショップを開催したり、店内で常連さんとフォークソングを歌ったりと、地域の方々が集い、交流できる場となっていました。そんな日がまた来るのを待ちながら、現在は人数制限など感染症対策をし、企画展を開催しています。

 結婚後、渡仏し、パリで生活していたとき、「芸術」は身近な存在として生活の至る所に(あふ)れていました。現地では、アート作品は、鑑賞するだけでなく、自分で購入し生活に取り入れるもの。その感性に触れたこともあり、現在のカフェをオープンした際、自然と店内に絵画をたくさん飾っていました。それを見たあるお客さんが、「芸術って全然わからないけど、面白いね」って何気なくおっしゃったんです。その言葉がきっかけとなりました。芸術を特別なものとするのでなく、生活の中にもっと取り入れてほしい、芸術を通じて人と人が親しくなれる、そんな「垣根のない芸術」を楽しむ場を作りたいと思いました。
 様々なジャンルのアーティストの企画展を通して、お客さんがそれまで知らなかった技法の芸術作品に興味を持ってくれたり、お客さんとアーティスト同士がつながったりすることに活動のやりがい、(うれ)しさを感じます。

 すみだには、温かい方々が多いですね。特にお店のある八広の方々は、温かいだけでなく「辛くて甘い」という印象です。お店をオープンしたての頃、地域の方々のはっきりとした物言いを少し「辛口」に感じることもありましたが、心の中は皆さん、とてもきれいで、裏表が全くないんです。ちょっと辛口だけど、いつも優しく見守ってくれ、人情溢れる「甘さ」がある地域の方々が好きです。
 また、すみだの街に沿う隅田川の景色も好きです。私は横網出身なのですが、学生時代は蔵前橋を渡り通学していました。まっすぐ伸びた隅田川のキラキラした水面が本当にきれいで、フランス滞在時はセーヌ川を見て、隅田川の景色を思い出し懐かしんだものです。

カフェでは、企画展のコンセプトに合わせたコラボメニューを提供することも。食を楽しみながら、芸術も身近に楽しんでもらいたいという入江さんの思いから。

カフェ・パザパ店内の一角。

個展を開催したアーティストが、店内をイメージして描いたイラスト。

 両国のダンススクールで講師を勤める傍ら、プロのダンサーや地域の方々と一緒にダンスパレード等を行う鈴木 孝子さんです。

[問合せ]広報広聴担当 電話:03-5608-6223

今月の1枚

「すみだに朝がきた」
【撮影】岡本 郁雄さん

 本コーナーへの写真を随時募集しています。詳細はこちらをご覧ください。
[問合せ]広報広聴担当 電話:03-5608-6223

このページは広報広聴担当が担当しています。