すみだ区報（墨田区のお知らせ「すみだ」）　2022年5月1日号

墨田区長　山本　亨

　区では、「地域や社会のために何らかのかたちで貢献したい」という区民や事業者の皆さんの想(おも)いを寄付としてお受けし、「すみだの力応援基金」に積み立てています。そして、積み立てた寄付金を、地域の課題解決をめざしたまちづくり活動に対し助成金として交付することで、活動団体を資金面から支援しています。
　これまで、この助成金を活用して、東京大空襲の体験者の証言をまとめたDVD作品の制作・上映会の開催をはじめ、様々な事業が実施されてきました。その中の一つに、「すみだっ子たちの“夢”支援プロジェクト」があります。この事業は、区内の小学生・中学生を対象に「大人に支援してほしい夢」を募集し、インターネットによる子どもたちの投稿の中から、叶(かな)えられる内容を実行するというものです。夢の実現のために、各地区の青少年育成委員会やPTA会長の皆さんが、地域のつながりを活(い)かして連携するなど、地域力をフルに活用して取り組んでいます。
　これまでに、「海洋大学に進学して“さかなクン”のような魚博士や飼育員になりたい」という子どもには、すみだ水族館の協力を得て、飼育員体験が実現しました。ほかにも、iU 情報経営イノベーション専門職大学の協力で、すみだの町並みを仮想空間上に再現するイベントなどが行われ、子どもたちの夢や目標の実現を　“すみだ”の地域力で後押しする取組が広がっていることを嬉(うれ)しく思っています。
　また、先月4日には、公益財団法人 日本相撲協会から、岩友親方（元前頭 木村山）、間垣親方（元横綱 白鵬）、大関 貴景勝関が来庁され、新1年生向けのランドセルカバーを寄贈いただきました。入学したばかりの新1年生を、地域の皆さんで温かく見守っていきましょう。

日本相撲協会へ感謝状を贈呈しました