皆さんは、高齢者の人権について考えたことがありますか?高齢者も尊厳を持った1人の人間として尊重すべきですが、年齢による差別や偏見、虐待などの事例が後を絶ちません。
例えば、意欲があるのに年齢だけを理由に就職できなかったり、地域活動への参加が制限されたりすることは、人権の観点から問題があります。また、本人の意思を無視して財産を管理したり、医療や介護の場面で本人の希望を聞かずに決めたりすることも、自己決定権の侵害につながります。
高齢者の人権を守ることとは、ただ介護や福祉サービスを提供するだけでなく、意思や希望を尊重し、社会の一員として活躍できる機会を保障することです。「高齢者だから」と、ひとくくりにせず、個性や能力を認め、尊重することから始めましょう。
虐待や詐欺などから高齢者を守るには、地域全体で見守り、支え合う体制づくりが重要です。おかしいと感じたら、ためらわずに相談窓口に連絡することも、人権を守る行動の一つです。
誰もが年を重ね、高齢者になります。高齢者の人権尊重は、私たちの未来を守ることにもつながります。今日から、身近な高齢者との関わり方を見直しませんか?それが、年齢に関係なく全ての人が尊厳を持って暮らせる社会への第一歩になります。
[問合せ]すみだ人権同和・男女共同参画事務所人権同和担当 電話:03-5608-6322
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