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すみだ区報(墨田区のお知らせ「すみだ」) 2019年7月11日号

 しとしと雨が降る中、響き渡るのは鳥のさえずりとカエルの鳴き声。6月8日、栃木県鹿沼市のあわの自然学園(鹿沼市上粕尾1041)で墨田区民が「植林体験」に参加しました。平成23年からこの「植林体験」で植林の手ほどきを行うのは、地元で林業を営む高見林業の齋藤 正さん。齋藤さんに、鹿沼の木についてお聞きしました。

高見林業代表取締役 齋藤 正さん
 鹿沼市を中心に、山林の植え付けや伐採を行うほか、栃木森林認証協議会の会長も務めるなど、森林整備や林業振興に積極的に取り組まれています。

 鹿沼市の総面積のうち、森林の面積は6割を超えます。その森林で圧倒的な割合を占めるのがスギとヒノキ。鹿沼市で産出されるスギ材は他の地域のものと比べても強度が安定していると言われていて、住宅や学校などで幅広く使用されています。また、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の会場となる新国立競技場や有明アリーナの建設にも、森林認証制度のもと適正な管理が行われた鹿沼市産のスギの認証材が使われています。「スギはまっすぐに伸び、断面も丸いことから加工しやすく、私たちが一番使いやすい木材なんですよ。」と齋藤さんは話します。

 「皆さんの中で、花粉症の方はいますか?」と齋藤さんは参加者に尋ねます。「花粉症に悩まされる方の中には、花粉を飛ばすスギやヒノキをなぜ植えるのか?と疑問に思う人もいます。今日植えるスギの苗もそうですが、私たちが現在植えているスギとヒノキの苗は花粉が少ないものです。そしてあと数年で、花粉が少ないだけでなく、成長が早く強度も高いスギの苗も植えられるようになるでしょう。
 ですが、今日苗を植えたからと言って、森が明日できるわけではないんです。森というのは、少しずつ築き上げていくもの。ゆっくりではありますが、10年後、20年後、30年後、と少しずつ花粉は減っていくでしょう。
 森と人間は共生、つまり“共に生きる”ことが大切なんです。森は私たちに酸素を与えてくれる。きれいな空気や水を提供してくれる。ですから、木材を使ったら、その分責任を持って木を植え、森を育てていかなければなりません。」と齋藤さんは、森の循環の重要性を語ります。

 「この植林体験もかれこれ10年近くやってますので、墨田区の皆さんとはずいぶん長い付き合いになります。これをきっかけに、お互いの距離がもっと近くなり、末永く鹿沼市民と墨田区民の交流ができるようになれば、すばらしいですね。この植林体験のような事業は非常に大事だと思っています。鹿沼の森を自分の目で見て、手で触れて感じていただくことで、自然の大切さを理解していただきたい。そして墨田区に帰ったら、感じたことを周りの方に伝えていただけるとありがたいです。」

 「最後に皆さん。」と、齋藤さんは参加者に声を掛けます。「この地域でよく使われる言葉をお伝えします。それは“あい、どうも”です。“こんにちは”や“いただきます”“さようなら”などの代わりに使う、とても便利な言葉です。秋に行う間伐体験では、なぜ、間伐が必要なのかや、間伐材の有効利用についてもお伝えしています。ですからまた、鹿沼市にお越しください。あい、どうも!」と締めくくる齋藤さんの言葉には、いつでも人々を迎え入れる温かさがありました。

森林認証制度に基づき管理する森林で植林体験を行う

植林体験中も、質疑応答が活発に飛び交う

くわで15センチメートルほどの穴を掘り、苗を植える

苗の近くには、それぞれが思いを書き込んだメッセージボードを立てる

スギの枝先を観察しながら、スギの強度について学ぶ

植林後は、鹿沼市役所の協力のもと、スギの端材を使った箸づくりを行い、スギの木材としての扱いやすさを体感する

備考1:植林体験や間伐体験の詳細は、環境保全課緑化推進担当 電話:03-5608-6208へ

このページは広報広聴担当が担当しています。
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