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特集展 伊藤製パン資料展

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更新日:2012年9月20日

すみだ郷土文化資料館では、大正9年(1920)に本所区亀沢町(現在の亀沢1丁目)で創業した伊藤製パンの特集展示を、平成23年9月4日から11月27日まで開催しました。

戦前の本所区を知る手がかり

伊藤製パン(現・伊藤製パン株式会社)は、戦前食パン製造卸では東京一と呼ばれた、本所区を代表する企業のひとつでした。戦前の本所区は、多くの工場が建ち並ぶ東京有数の工場地帯で、そこに勤める大勢の人々が住む活気溢れる地域でした。しかし、昭和20年(1945)3月10日の東京大空襲によって、区域の9割を消失する被害を受けたため、資料の多くが灰となり、当時の工場や人々の生活の実態を知ることは、極めて困難な状況となっています。

展示内容

伊藤製パンの資料は、創業者の出身地である福島県に疎開されていたため、空襲による焼失をまぬがれました。その資料群には、当時のパン工場の製造実績やそこで働く人々の雇用形態や賃金、待遇などを明らかにする資料が多数含まれていました。戦前の本所区に存在した企業と労働者の実態の一端を知る極めて貴重な資料であるといえます。展示では、創業者の佐藤家から寄贈を受けた戦前の伊藤製パン資料の一部を御覧いただくとともに、空襲で焼失した町の工場とそこに勤める人々の様子を資料から感じていただければ幸いです。

お問い合わせ

このページはすみだ郷土文化資料館が担当しています。

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