表紙(全8ページ) すみダックといっしょに、心のバリアフリー探検ツアー。 この冊子は、「心のバリアフリー」を知ってもらうために墨田区が作成し、小学校や区の施設などで配っています。A4サイズ8ページの冊子です。音声コードは、各ページの下に付いています。コードの横の切り欠きは、音声コードの位置を示します。 墨田区の心のバリアフリー啓発キャラクター、アヒルの「すみダック」と5羽のアヒルの子ども「すみピヨ」がまちの中のバリアフリーを見つけるため探検を始めます。まちの中にレッツゴー 2ページ 探してみよう! おや?困っている人がいるよ。どうしてかな?嬉しそうな人もいるね。何があったのかな? ■イラスト掲載 見開きで、まちの中のイラストが描かれている。また、イラストの右上から「すみダック」と「すみピヨ」がむしめがねでまちを覗いている。 商業施設を中心としたまちがイラストになっていて、たくさんの人がいる。 本屋の入口にある階段の前ではベビーカーを押している男性が立ち止まっている。 公園には案内板があり、外国人の二人組が笑顔で見ている。そのうち1人は案内板を指さししている。 公園にある水飲み場で親子が水を飲んでいる。水の出る位置が、1つは子ども用に作られているので、背の低い子でも飲みやすい。 ヘルプマークの人がバリアフリートイレに入っている。 男性とヒジャブ(イスラム教徒の女性が頭や身体を覆う布)の女性が笑顔で歩いている。 歩道には、白杖(はくじょう)を持った視覚障害のある人が点字ブロックの上を歩いている。しかし、点字ブロックの上に自転車がとまっており、先に進めず困っている。 反対側の歩道では、車いす使用者が運転手にサポートしてもらいながら、バスに乗っている。 バス停近くにあるベンチには、高齢者が座り、ホッと一息ついている。 横断歩道にはエスコートゾーンと音響式信号機が設置されており、白杖(はくじょう)を持った視覚障害のある人が渡っている。 3ページ まち中のイラストの続き。 ショッピングセンター前の広場には、イヤーマフ(音をさえぎるためのヘッドフォンのようなもの)を着けた子どもとそのお父さんが手をつないでいる。 また、子どもに盲導犬を触られて困っている盲導犬ユーザーがいる。 カフェの前では外国人男性が英語メニューを見ている。 花屋の前では車 いす使用者が購入した花を店員から受け取ろうと手を出しているが、店員は車 いすの後ろに立っている介助者に花を渡そうとしている。 楽しそうに食事をしている三人家族がいる。 ショッピングセンターに設置されているエレベーターの前では大きな荷物を持った女性と車 いす使用者がエレベーターを待っている。 ショッピングセンターの2階には、子ども用の車いすに乗った 医療的ケア児(たんの吸引などの医療的ケアが日常的に必要な子ども)とその親がまちの風景を見ている。 レストランでは店員が「ご注文は?」と書いた筆談ボードを、補聴器を着けているお客さんに見せている。 ヘルプマークをカバンに付けた男性が、汗をかいて不安そうにまわりを見渡している。 アイスクリーム屋さんの前では、一人でアイスクリームを食べる男性がいる。 「バリアフリー」とは、生活の中で不便を感じることや、バリア(困ってしまう原因)をなくすことだよ。 4ページ タイトル「例えば、こんなこともあるね!」 2〜3ページのイラストから11の場面を紹介している。 それぞれイラストと説明文がついている。 2〜3ページで困っていた場面については、問題が解決して笑顔になっているイラストになっている。 1  ■イラスト掲載 花屋の店員が車 いす使用者に購入した花を渡している。車いすの後ろに立った介助者は笑顔で見守っている。 「話をする時は、相手の顔を見よう」 2  ■イラスト掲載 車 いす使用者が、運転手に後ろからサポートしてもらいながら、スロープを使ってバスに乗っている。 「車いすでバスを乗り降りする時、少し時間がかかるよ。」 3  ■イラスト掲載 バス停近くにあるベンチには、高齢者が座り、ホッと一息ついている。 「お年寄りには、長く歩けない人や、転びやすい人もいるね。休める場所があると安心!」 4  ■イラスト掲載 手話でコーヒーを注文する聴覚障害のある人と、手話で「わかりました」と答える店員。 「聞こえない人や聞こえにくい人とは、手話を使ったり文字を書いたりして話すことができるよ。身ぶり・手ぶりでも伝えられるよ。」 5  ■イラスト掲載 点字ブロックの上にあった自転車はよけられていて、白杖(はくじょう)を使っている視覚障害のある人が笑顔で歩いている。 「点字ブロックを手がかりに歩いている人がいるので、上に自転車を置かないようにしよう!」 左下に、11の場面の位置を記した2〜3ページの見出しがあり、すみピヨが「ここを見てみよう!」と言っている。 5ページ(4ページからの続き) 6  ■イラスト掲載 公園の案内板を外国人の二人組が笑顔で見ている。そのうち1人は案内板を指さししている。 「案内板は、日本語の他にも英語や中国語、韓国語などが書かれていて、日本語がわからない人にも便利だね!」 7  ■イラスト掲載 通行人がヘルプマークを付けた人に気が付いて、声をかけている。ヘルプマークを付けた人は安心した表情をしている。 「ヘルプマークを付けている人が困っている時、まわりの人に声をかけてもらえると安心だね。」 ヘルプマークのピクトも記載。 8  ■イラスト掲載 イヤーマフを着けた子どもとそのお父さんが手をつないでいる。 「まわりの音が大きく聞こえて、とてもつらく感じる人がいるよ。音をさえぎるイヤーマフを付けていることもあるよ。」 9  ■イラスト掲載 子ども用の車いすに乗った医療的ケア児とその親がまちの風景を見ている。 「自分の力では呼吸するのが大変な子でも、サポートする機械があれば、いろいろな場所に出かけられるね。」 10  ■イラスト掲載 子どもが盲導犬ユーザーに気が付くが、盲導犬に触らず、そのまま通り過ぎようとしている。 「盲導犬には声をかけたり、さわったりしないようにしようね。」 11  ■イラスト掲載 ベビーカーを押している男性が階段に置かれたスロープを利用している。 「出入口に段がある場合、スロープがあると車いす、ベビーカー、大きな旅行カバンを持っている人などでもスムーズに使えるね!」 最後に、すみダックが「この他にも、見つけられたかな?」と言っている。 6ページ まちの中には、他にもこんなことがあるよ! エレベーターの使い方 エレベーターしか使えない人もたくさんいるよ。エレベーターが混んでいる時は、エスカレーターや階段を使おう。 ■イラスト掲載 エレベーターとエスカレーター、階段が並んでいる場面。ベビーカーを押している人がエレベーターに乗ろうとして、後ろに車 いす使用者と杖を持った高齢者が続く。エスカレーターには手をつないだ親子と、大きな荷物を持った人がいる。階段の上から子どもが下りてきており、階段の下の子どもは親と顔を合わせて階段を指さししている。 さまざまな見え方 色の区別がしにくかったり、霞んで見えたり、眩しかったりして 見えにくい人もいるんだよ。 コラム 色の組み合わせ 読みにくい色は、黒い背景に赤の文字、青い背景に赤の文字、黄色の背景に白の文字 読みやすい色は、黄色の背景に青の文字、赤い背景に白の文字、薄い色の背景に濃い色の文字 バリアフリーのトイレ紹介 車いす使用者が利用するためには、回転できる広いスペースが必要なんだ! オストメイト用汚物流しは人工肛門、人工膀胱の人が排泄物を流す設備だよ! 介助用ベッドは大人のおむつ替えにも使える大きなベッドだね。 ■イラスト掲載 広めのバリアフリートイレの中に車 いす使用者がいる。便器の横にはL型手すりと跳ね上げ手すりがある。洗面器の他、オストメイト用の汚物流しと介助用ベッドが設置されている。 7ページ 心のバリアフリーって何だろう? ■イラスト掲載 教室に児童としてすみピヨ5羽がいて、「はい!」「はい!」と手を挙げている。黒板の前には、先生役のすみダックが立っている。 すみピヨの顔が入った吹き出しが3つ、何も書かれていない吹き出しが1つある。 1つ目のすみピヨの吹き出しは「まちの中には、さまざまな人がいることがわかったよ!」 2つ目は「いろいろなバリアフリーがあったね!」 3つ目は「「心のバリアフリー」って何だと思う?」 4つ目の吹き出しは空欄になっていて、文字を書き込める。「みんなの感じたことを書いてみよう!」と小さな文字で書かれている。また、空欄の吹き出しのとなりの白い丸には「みんなの顔を描いてみよう」と書かれている。 最後にすみダックの吹き出し 「みんなが思ったことや考えたことを大切にしてね!またね〜!」 8ページ おまけ「ピクトグラムやマークに関するクイズ」 何個知っているかな?答えは下を見てね! ピクトグラムやマークは8点あり、その横に回答欄がある。ページ下段に答えが記載されている。 1 障害のある人が使える設備(車いすのピクトグラム) 2 オストメイト用設備/オストメイトのピクトグラム 3 介助用ベッドのピクトグラム 4 授乳室のピクトグラム 5 ほじょ犬について知ってもらうためのマーク 6 マタニティマーク 7 聴覚過敏保護用シンボルマーク 8 子ども車いすマーク(ベビーカーに間違えられるけど、移動に必要な車いすです) あとがき まちではバリアフリーの取り組みが進んできました。 しかし、仕組みだけではなく、私たちみんなが困っている人の気持ちになって考えることや、行動することがより大切になってきています。 みなさんもお出かけの時、すみダックとの探検ツアーで気づいたことを思い出しながら、まちを歩いてみませんか? 奥付 編集・発行 墨田区 福祉保健部障害者福祉課 墨田区吾妻橋1-23-20 電話:03-5608-6466 Fax:03-5608-6423 協力 墨田区 障害者団体連合会 デザイン 株式会社アークポイント、有限会社レゾナ イラスト 白玉社 杉野悦子 令和3年10月