10ページ 発達障害、知的障害、精神障害の人を支える、マンガストーリーがあります。 公園に、少年と、マルマルくんがいます。 マルマルくんは、ぼくの友だちで、きょうは、手旗を持ち、駅でもない公園で、すっかり駅員になったつもりでいます。 マルマルくんが手旗を振りながら、「まもなくー、リョウゴクうー、両国です。お出口は右側です」と、言っているのを見て、少年は、「あっ、マルマルくんだ。また駅員さんのマネしてる」と、思いました。 しばらくすると、道路の向こうに電車が走っていきます。 公園からそれを見たマルマルくんは、「あっ、電車だ!」と言って、手旗を投げ出し、走っている電車に向かって駆け出そうとしました。 マルマルくんが駆け出そうとするのを見た少年は、マルマルくんの腕をつかみ、「マルマルくん、道路に飛び出すと危ないよ!」と、止めました。 すると、マルマルくんは、「電車見たかったのにィー!」と怒り出しました。 少年は、「少し待ってたら、また来るよ。一緒に見にいこう」と、やさしく言いました。 少年にとって、いつだってマルマルくんは、大切な友だちなのです。 自然に接すること、あたたかく見守ることが、とても大事だよ と、話す「すみダック」のイラストがあります。