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平成18年度開発的学力向上プロジェクト

更新日:2006年7月14日

−すみだの子どもたちの「確かな学力」の育成を目指して −
平成18年7月 墨田区教育委員会

「開発的学力向上プロジェクト」学習状況調査の目的と構成

墨田区では、平成16年度からすべての子どもたちの「確かな学力」の育成を目指して「開発的学力向上プロジェクト」を推進しております。
「開発的学力向上プロジェクト」では、昨年度に引き続き、今年度も平成18年5月9日(火曜日)を中学校の、5月18・19日(木・金曜日)を小学校の基準日として、各学校において「学習状況調査」を実施いたしました。この調査は、調査結果を児童・生徒一人一人の学習の振り返りと今後の指標として活用するとともに、各学校が児童・生徒の学習状況を把握し、結果を踏まえて指導方法を見直すことで、各学校が自校の実態に応じた授業改善を図ることによって、一人一人に「確かな学力」を育成することを目的としております。特に、後期(平成18年9月下旬以降)の授業改善のため、各学校では、細かく結果の分析と考察を行い、「授業改善プラン」を作成します。
 今回の調査では、児童・生徒の総合的な学力の状況について全体像を把握するために、学習内容が身に付いているかどうかを調査する「学習到達度調査」と、学習に対する意欲や態度がどのように養われているかを調査する「学習意識調査」(学習についてのアンケート)を実施いたしました。

「開発的学力向上プロジェクト」学習状況調査の内容

学習到達度調査
 「学習到達度調査」は、各教科で育てようとしている学力の状況を見るものです。今年度は、前学年までに学習した内容がどのくらい定着しているかを調査しました。そのため、小学校第1学年では実施しませんでした。また、理科、社会は小学校第4学年から、英語は、中学校第2学年から実施しました。
各教科の学力を幅広くとらえることが必要なため、各教科の「思考・判断」「技能・表現」「知識・理解」といった観点別に調査を行い、結果を到達度として表しています。
 また、「おおむね満足」できる状況にある児童・生徒がどのくらいの割合でいるかを達成率として示しています。
[実施教科]
小学校第2学年、3学年  :国語、算数
小学校第4学年から6学年 :国語、算数、理科、社会
中学校第1学年     :国語、数学、理科、社会
中学校第2学年から3学年 :国語、数学、理科、社会、英語
学習意識調査(学習についてのアンケート)
 「学習意識調査」(学習についてのアンケート)は、学習に対する意欲や取組状況などを見るものです。教科の学力に深くかかわる学習習慣などの「学習を進めるための基礎的な力」と調査研究する力などの「これからの社会に対応していく力」などから、児童・生徒の意識を探ることができるように設問を作成しています。
[学習への意識]
・学習を進めるための基礎的な力
「学びに向かう力」「自ら学ぶ力」「学びを律する力」「豊かな基礎体験」の4つに分かれており、学習への構え、学習習慣、学習への興味・関心について調査し、分析しました。
・これからの社会に対応していく力(生きる力)
「問題解決力」「社会的実践力」「心の豊かさ」「自己成長力」の4つに分かれており、コミュニケーション力、社会参加への態度、主体性、協力的態度、進路への希望について調査し、分析しました。
・教科に関する意識
各教科について、教科学習への意識、教科の得意・不得意、授業内容の理解度・定着度などについて調査し、分析しました。
・生活の様子
自宅での学習時間、家庭での指導、1か月間の読書量、読書習慣、生活態度や生活習慣などについて調査し、分析しました。
※今年度は、「生活の様子」と「学習到達度」の相関関係についても集計し、本区の児童・生徒の場合、学校外の生活の習慣と学習の状況がどのように結びついているかを分析しています。

「開発的学力向上プロジェクト」学習到達度調査の概要について

1 小学校
(1)概要
 ・平均到達度が目標値(学習指導要領の目標、内容の達成状況を評価する基準)を下回る観点は、第4学年で算数と理科に1観点ずつ、第5学年では理科に2観点あり、改善すべき課題があると言えます。
 ・達成率(目標値に達した児童の割合)を、学年別に見ると、以下のような状況になり、第4学年及び第5学年に課題となる観点があることが分かります。
第2学年 観点数: 6 70パーセント以上:5 60パーセント未満:0
第3学年 観点数: 6 70パーセント以上:6 60パーセント未満:0
第4学年 観点数:13 70パーセント以上:6 60パーセント未満:4
第5学年 観点数:13 70パーセント以上:5 60パーセント未満:5
第6学年 観点数:13 70パーセント以上:8 60パーセント未満:0
合  計 観点数:51 70パーセント以上:30 60パーセント未満:9
 
(2)各教科
ア 国語
  若干のばらつきはあるものの、第5学年の「言語についての知識・理解・技能」の達成率が低い点を除き、平均到達度、達成率ともに概ね良好な結果となっています。
イ 算数
  若干のばらつきはあるものの、平均到達度、達成率ともに学年が上がるにつれて、低くなっていく傾向にあります。
ウ 理科
  第5学年では、「観察実験の技能・表現」が、他の学年と比較して最も低いが、「自然事象についての知識・理解」については、最も高いというように、同じ学年の中でも観点によって達成率に極端な差があるのが特徴です。
エ 社会
  「社会的な思考・判断」の平均到達度で第5学年が高いのを除き、平均到達度、達成率ともに学年が上がるにつれて高くなっています。
2 中学校
(1)概要
 ・平均到達度が目標値を下回る観点は、第1学年で国語、数学、理科に1観点ずつ、第2学年では英語、社会に1観点ずつ、第3学年では数学、英語、理科に1観点ずつあります。平均到達度だけでみても、改善すべき課題があると言えます。
 ・達成率(目標値に達した生徒の割合)を、学年別に見ると、以下のような状況になり、どの学年にも課題となる観点があります。また、あまり大きな課題はないと思われる達成率70パーセント以上の観点は、非常に少なく、学習指導要領の内容が十分に身についていない生徒が多いことが分かります。特に第2学年は、改善すべき課題が多いようです。
第1学年 観点数:13 70パーセント以上:4 60パーセント未満:4
第2学年 観点数:16 70パーセント以上:3 60パーセント未満:12
第3学年 観点数:16 70パーセント以上:2 60パーセント未満:8
合  計 観点数:45 70パーセント以上:9 60パーセント未満:24
(2)各教科
ア 国語
  「話す力・聞く力」の平均到達度が全学年で70パーセントを超え、良好な傾向を示しています。「書く力」は全学年とも、他の観点と比べて達成率が低くなっています。特に第1学年は、平均到達度、達成率ともに低い結果となっており、課題があります。
イ 数学
  「数学的な見方や考え方」は、第3学年で平均到達度、達成率ともに50パーセントを切る結果になっています。「数学的な表現・処理」については、学年が上がるにつれて平均到達度、達成率ともに低くなっています。
ウ 英語
  「表現」は、全学年で平均到達度が目標値を下回る結果となっており、課題として受け止める必要があります。
エ 理科
  「観察実験の技能・表現」の達成率は、他の観点に比べて低い傾向にあり、課題があります。
オ 社会
  第1学年がすべての観点の平均到達度において、他の学年より良好な結果となっています。第2・3学年で各観点の平均到達度・達成率を比較してみると、平均到達度は似た結果となっていますが、第2学年の達成率が低く、やや課題があるといえます。

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