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すみだ区報(墨田区のお知らせ「すみだ」) 2012年3月1日号

 毎週2回、区役所の1階に、ワゴンのお店がやってきます。このお店に並ぶ品々は、どれも、福祉作業所などを利用している障害者が製作したもので、製作した方たちは接客訓練を兼ねて販売もしています。障害者の自立した生活への夢を育む場所「スカイワゴン」に、ぜひ、お立ち寄りください。
[問合せ]すみだふれあいセンター 電話:03-5600-2001

 

「福祉作業所など」とは、どんな施設のことですか?
 心身に障害があり、一般企業で働くことが困難な方のための障害者福祉施設です。施設の利用者は、文房具等の袋入れ、シール貼りなどの作業のほか、手芸品・皮工芸品・陶芸品・お菓子などを自分たちで製作しています。また、社会的自立をめざす一環として、作業所では、利用者の障害の状況に応じて生活支援や就労支援なども行っています。

 皆さんは、区役所の1階で、空色のワゴンのお店を見かけたことがありますか。
 福祉作業所などに通う障害者が作った小物やお菓子などを販売する「スカイワゴン」は、平成22年8月に開店しました。その名前には、「大空のように広く、青空のように明るい、澄んだ心の持ち主たちが、心を込めて手作りした品々を販売するお店」という意味が込められています。ワゴンに所狭しと並ぶ品々は、まさに、そのような障害者が心を込めて作ったものばかりです。
 皆さんも、ぜひ、一度「スカイワゴン」へお出掛けください。店員を務める障害者から「ありがとうございました」という声とともに、温かなハートもお届けします。

 

[開店日]毎週火曜日・木曜日午前10時から午後3時まで
*祝日・年末年始を除く
[ところ]区役所1階エスカレーター横
[販売品]デコパージュ石鹸(せっけん)、ビーズストラップ、メモ帳、パウンドケーキ、クッキー、マドレーヌ、パンなど
*パンは火曜日のみ販売

 

 

すみだふれあいセンターの作業所に通う 林 雄一朗さん

林 雄一朗さん

 僕は、ふれあいセンター福祉作業所で、デコパージュ石鹸とデコパージュ貝皿の製作をしています。これは、3層構造になっているペーパーナプキンを1層ごとに分割し、絵柄の部分を石鹸や貝殻に貼っていくというものです。僕は、一種類のナプキンの絵柄だけを貼るのではなく、一つの絵柄が引き立つように、いくつかの種類のナプキンの絵柄を組み合わせて、一つのデザインを作るようにしています。お客様に買っていただくものですから、一つ一つに工夫を凝らすなど、丁寧な作業を怠らないようにしているんです。
 スカイワゴンにお越しの際には、ぜひ、僕がデコレーションした石鹸や貝殻を見ていただきたいです。

 

作業所に仕事を発注しているイラストレーター にご蔵さん

にご蔵さん

 2年ほど前、私がデザインしたカレンダーが余っていたので、福祉施設で利用していただこうと思い立ち、すみだステップハウスおおぞらに差し上げたことがありました。すると、「カレンダーに描かれた猫のキャラクターをデコパージュ石鹸の絵柄に使いたい」と区の方が言ってくれたんです。それが、私が作業所に仕事をお願いするきっかけでした。
 作業所の皆さんの仕事は、とても丁寧で迅速、しかも、びっくりするほどリーズナブルなんです。また、区内ですから、その作業をすぐに自分の目で確かめられるのも魅力です。今では、デコパージュ石鹸のほか、一筆箋やカレンダーの作成・包装など4つの仕事をお願いしています。
 どんな仕事なら福祉作業所にお願いできるのかわからない事業者さんもいらっしゃるのではないでしょうか。そんなときは、まず、作業所を見学されることをお勧めします。

にご蔵さんデザインのねこのキャラクター「ししまる」で飾られたデコパージュ石鹸。毎月、違ったデザインが用意されています。

にご蔵さんデザインのねこのキャラクター「ししまる」で飾られたデコパージュ石鹸。毎月、違ったデザインが用意されています。

 

 

 福祉作業所などに通う障害者が、社会に出て自立した生活を送っていくためには、働くためのきっかけ作りが必要です。
 「スカイワゴン」は、施設に通う障害者が製作した品々を販売するだけでなく、接客や販売を通して、お客様と触れ合い“あいさつや笑顔の大切さ”を学んだり、お客様の「ありがとう」の言葉に“働く喜び”を感じたりすることで、「いつかお店や会社で働いてみたい」という、利用者の一般就労への夢を育むことを大きな目的としています。
 施設に通う障害者たちが、自立へと少しずつ近づいていくために、ぜひ、皆さんも、「スカイワゴン」へご来店ください。

 

「おいてけ堀 かっぱ堂」の作業所に通う 伊藤 ふみさん

伊藤 ふみさん

 私は、シフォンケーキやクッキーなどを作っています。ケーキやクッキー作りは楽しいですよ。お客様に喜んでもらえるように、一生懸命に作っています。
 でも、もっと楽しいのは、スカイワゴンでの販売なんです。私たちが作ったものをお客様が買ってくれたり、私がこれはお勧めと思うものをお客様にご紹介できたりするので、私が通っている施設が、スカイワゴンでの店員の当番になるときが待ち遠しいくらいです。
 私には、一般企業で働くという夢があります。スカイワゴンでの経験が、きっと、そのときに役立つと思っています。

 

スカイワゴンの店員を経験し、一般企業へ就職した 立野 真人さん

立野 真人さん

 僕は、「すみだ花工房」という作業所に通っているときに、スカイワゴンで、レジ打ちをしたり、買い物をしてくれたお客様から「ありがとう」の言葉をいただいたりしているうちに、もっと仕事をしたいという、やる気が湧いてきました。そんな僕を見ていた「すみだ花工房」の方が、墨田区障害者就労支援センターにつなげてくれたんです。
 センターの方は、僕と一緒にハローワークで仕事を探してくれたり、選んだ仕事が僕にふさわしいかなどを丁寧にアドバイスをしてくれたりしました。その結果、今では、センターを通じてお誘いのあった㈱日立オートサービスで、清掃の仕事をしています。
 社会に出て働くということは、やりがいを感じますし、本当に楽しいものです。就職してもうじき1年になりますが、これからも頑張っていきたいと思っています。

 障害者の就労支援には、スカイワゴンでの体験のような職業訓練や、働き続けるための職場定着支援・生活支援など総合的な取組が必要です。そのため、区では、障害者の“働きたい・働き続けたい”という夢をかなえるトータルサポート施設として、「すみだ障害者就労支援総合センター」を開設しました。一般就労の夢が実現した障害者は、地域で経済的・社会的に自立し、安定した生活を送ることができます。障害者はもちろん、障害者雇用を考えている事業主の方なども、ぜひ、ご利用ください。
 なお、センター内には聴覚障害者等に対する生活支援事業や手話通訳等の派遣業務を行う「手話通訳等派遣事務所」も併設しています。
[問合せ]すみだ障害者就労支援総合センター(緑四丁目25番4号) 電話:03-5600-2004

このページは広報広聴担当が担当しています。