区では、区民の皆さんが納めた税金等がどのように役立てられているのかをお知らせするために、区の予算と収入・支出の状況を年2回公表しています。こちらでは、平成29年度下半期の財政状況をお知らせします。
[問合せ]財政担当 電話:03-5608-6232
*各表・グラフ中の数値は、四捨五入により合計額が合わない場合があります。
景気が緩やかに回復した平成29年度下半期は、様々な地域活性化施策の効果もあり、区の人口は増加傾向が続いています。このことから、特別区民税をはじめとする歳入の一部が前年度に比べ増加し、区財政は、収入面において徐々に改善の兆しが見られています。
こうした中で、基本計画に掲げた「“夢”実現プロジェクト」を中心に、重点施策を着実に推進しました。
また、私立保育所保育委託費や心身障害者のための自立支援給付事業費の追加などを補正予算で対応した上で、予算に計上した事務事業を計画的・効率的に執行しました。
備考1:収入・支出ともに( )内の数字は、一般会計予算額に占める比率です。
備考2:一般会計予算額のうち、人件費は188億5,070万円(区民1人あたり6万9,865円)です。
[一般会計]29年10月1日以降、下表の補正を行った結果、最終予算額は1,140億3,878万円となりました。
[特別会計]当初予算に必要な補正を行うことにより、最終予算額は、国民健康保険特別会計が346億8,368万円、介護保険特別会計が208億7,204万円、後期高齢者医療特別会計が54億9,856万円となりました。
29年度一般会計の主な補正予算
11月補正…26億3,454万円の追加 | 3月補正…9億500万円の減額 |
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・電子計算組織の管理運営費追加 ・財政調整基金積立金追加 ・後期高齢者医療特別会計繰出金追加 ・自立支援給付事業費追加 ・地域型保育事業費追加 ・認証保育所事業費追加 ・障害児通所支援事業費追加 ・私立幼稚園等運営補助事業費追加 ・私立保育所保育委託費追加 ・保育園管理運営委託等経費追加 ・生活保護扶助費追加 ・過年度国庫支出金等返還金追加 |
・職員退職手当追加 ・財政調整基金積立金追加 ・公共施設整備基金積立金追加 ・水と緑のまちづくり基金積立金追加 ・すみだ北斎美術館管理運営費追加 ・各種事務事業の不用経費の減額 |
30年3月31日現在の29年度各会計の予算現額と収支の状況は、下表のとおりです。一般会計の予算現額に対する執行率は、歳入が94.6パーセント、歳出が85.9パーセントとなっています。
なお、事務処理手続等の関係で3月末日までに執行できなかったものについては、出納整理期間中(4月1日から5月31日まで)に執行しました。
29年度予算の収支の状況(30年3月31日現在)
区分 | 予算現額 | 収入額 | 支出額 |
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一般会計 | 1,152億9,808万円 | 1,090億1,644万円(94.6パーセント) | 990億7,642万円(85.9パーセント) |
国民健康保険特別会計 | 346億8,368万円 | 299億1,606万円(86.3パーセント) | 292億1,876万円(84.2パーセント) |
介護保険特別会計 | 208億7,204万円 | 201億1,378万円(96.4パーセント) | 182億8,443万円(87.6パーセント) |
後期高齢者医療特別会計 | 54億9,856万円 | 54億5,605万円(99.2パーセント) | 54億2,398万円(98.6パーセント) |
備考1:予算現額とは、最終予算額に28年度からの繰越分を加えたものです。28年度からの繰越額は、一般会計で12億5,930万円ありました。
備考2:収入額・支出額欄の( )内の数字は、それぞれ予算現額に対する割合です。
備考3:各会計の収入・支出ともに出納整理期間中(4月1日から5月31日まで)に執行・整理を行い、いずれも予算計上額をほぼ達成しています。
区の施策を実施するために必要な財源として、区民の皆さんに税や各種使用料、手数料を負担していただいています。このうち、特別区税の予算現額と収入額は、下表のとおりです。
29年度特別区税の予算現額と収入額(30年3月31日現在)
内訳 | 予算現額 | 収入額 | 収入率 |
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特別区民税 | 211億2,500万円 | 187億2,543万円 | 88.6パーセント |
軽自動車税 | 1億1,900万円 | 1億935万円 | 91.9パーセント |
特別区たばこ税 | 22億800万円 | 19億6,606万円 | 89.0パーセント |
入湯税 | 1,300万円 | 1,362万円 | 104.8パーセント |
合計 | 234億6,500万円 | 208億1,446万円 | 88.7パーセント |
備考1:上記の収入額に加え、出納整理期間中(4月1日から5月31日まで)にも収入がありました。
30年3月31日現在の区有財産の現在高は、下のグラフのとおりです。
学校施設の整備や、まちづくり事業などの公共施設の整備には、多額の経費がかかります。このため区は、公債(特別区債)を発行し、その財源を確保するとともに、公債の償還を通じて現在から将来にわたる区民の皆さんの世代間における負担の公平化を図っています。
各年度末における公債の残高は、下のグラフのとおりです。
一時借入金とは、収入と支出の時期の違いにより、事務事業を執行する上で一時的に資金が不足する場合に、年度内償還を条件として市中銀行などから借り入れる資金のことです。
29年度は、この借入れを行う必要がありませんでした。
平成30年度予算は、「"すみだの夢"実現に向けた着実な取組」を進めるとともに、「東京2020オリンピック・パラリンピック開催とそのレガシーが“すみだ”の未来の礎となる予算」として編成しました。この予算を効果的に執行し、“すみだの夢”の実現に着実に取り組むとともに、地域力を向上させ、「人 つながる 墨田区」の実現をめざします。
我が国の経済は、緩やかな回復が続くことが期待されるものの、海外経済の不確実性や金融資本市場の変動の影響など、今後の景気動向には注視が必要です。
一方、区の財政は、人口増などによる特別区民税の増収はみられるものの、国による地方消費税清算基準の見直しや、市町村民税法人分の一部国税化の影響等により、将来にわたる区財政への影響が懸念される状況にあります。このため、「区民目線」「選択と集中」による事業の見直しや再構築により、引き続き行財政改革の推進を図るとともに、区政の課題解決に取り組んでいきますので、ご理解とご協力をお願いします。