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すみだ区報(墨田区のお知らせ「すみだ」) 2018年12月1日号

 誰もが幸せに生きるため、生まれながらに平等にもっている人権。一言で人権と言っても、その中身は様々です。皆さんも身近な人権について、考えてみてください。
[問合せ]人権同和・男女共同参画課人権同和担当 電話:03-5608-6322

 性別に関わらず、誰もが暮らしやすい社会にするためには、固定的な性別役割分担の意識を解消し、全ての人の人権が尊重されることが大切です。
 私たちの周りでは、セクシュアル・ハラスメントやマタニティ・ハラスメント(妊娠・出産等を理由とする不利益な扱い)、ストーカー行為、JKビジネスなど、男女共同参画の実現を妨げる様々な人権問題が発生しています。性別に関わりなく、全ての人の人権が尊重されるよう、考えていきましょう。

 12月3日から9日までは障害者週間です。障害のある方が自分らしく当たり前に生きたいと思っても、社会には取り除かなければならない様々なバリア(障壁)がいまだに存在しています。そのバリアは、障害のある方の側にではなく、障害のある方が暮らしているまちの在り方、制度の在り方、接する人の心の在り方に存在します。
 私たち一人ひとりが自分の心の中にあるバリアを取り除くことで、真のバリアフリー社会が実現します。

 これまで北朝鮮から拉致被害者数人の帰国が実現しましたが、まだ帰国できていない拉致被害者については、十分な情報が提供されておらず、安否が確認されていません。また、拉致問題の実態が明らかになってからは、日本在住の韓国・朝鮮籍の人への嫌がらせなどの人権侵害が発生しています。
 我が国の国民的課題であるこの問題について、正しい理解と認識を深めることが必要です。

 自立の意思がありながら、失業や家庭問題などの事情により野宿生活を余儀なくされている路上生活者(ホームレスの人)がいます。偏見や差別から、路上生活者への嫌がらせや暴力事件などの人権侵害が発生しています。
 路上生活者の置かれている状況や自立支援の必要性について理解を深め、偏見や差別をなくすことが大切です。

 児童虐待や、いじめ、体罰などが子どもの人権をめぐる課題です。子どもが一人の人間として最大限に尊重されるよう、家庭・学校・地域・関係機関等が連携し、人権尊重の視点から取組を進めることが必要です。やがて社会の担い手となる子どもの健やかな成長のため、社会全体で支援していきましょう。

 インターネット上に、個人の名誉・プライバシーを侵害する書き込みや、差別を助長する表現が掲載されることがあります。特に近年は、ネットいじめや、いわゆるリベンジポルノとされる画像の流出・拡散が問題となるなど、インターネットの匿名性・情報発信の容易さを悪用した人権問題が、青少年を中心に発生しています。
 個人の名誉やプライバシーを守るためには、インターネットを利用する際のルールやマナーに関する正しい理解を深めていくことが必要です。

 体の性・性自認・性的指向などは人により様々で、自分の意志で変えたり、選んだりできるものではないと言われています。しかし、それを理由とする偏見や嫌がらせを受けて悩んでいる人がいます。性の多様性について認め、正しく理解することで、偏見や差別をなくしていきましょう。

 同和問題(部落問題)とは、日本社会の歴史的発展の過程で形作られた身分制度や、歴史的・社会的に形成された人々の意識に起因する差別が、様々な形で現れている日本固有の重大な人権問題です。現在もなお、同和地区(被差別部落)の出身という理由で様々な差別を受け、基本的人権を侵害されている人がいます。
 このような差別をなくすためにも、私たち一人ひとりが同和問題について正しく理解し、差別を許さないことが大切です。

 先天的または事故や病気等による後天的な理由で、人目に触れる部分に生じた特徴的な目立つ症状によって、様々な社会的困難を抱える人がいます。
 誰もが自分らしく安心して暮らせるように、見た目を理由とした差別や偏見をなくし、個性を認め合い支え合う社会をめざしましょう。

 今回紹介した人権以外にも、日常生活を振り返ってみると人権を取り巻く様々な課題があります。相手を不快にさせたり、相手の尊厳を傷つけたりする言動に対する「〇〇・ハラスメント」という言葉が増え続けていることからもわかるように、感じ方や考え方は一人ひとり異なります。
 認識不足や偏見で相手を傷つけ、人権を侵害することがないよう、一人ひとりが人権についてより深く理解し、お互いを思いやることが大切です。

差別はすべて 人によってつくられたものです。それなら 人によってなくすことができるはずです。すべての人が 幸せにくらせる日がくるまであらゆる差別をなくす努力を 続けていきましょう。

このページは広報広聴担当が担当しています。