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すみだ区報(墨田区のお知らせ「すみだ」) 2019年2月11日号

 古くから中小企業が集積する「産業のまち すみだ」。ここでは、多くの若手経営者・後継者が伝統を引き継ぎながら、新たな取組にも挑戦し、すみだを盛り上げています。このような中で、区では「フロンティアすみだ塾」の開催など、若手経営者・後継者の方を支援しています。
 今号では、若手経営者・後継者が活躍する4社にスポットをあて、ご紹介します。
[問合せ]経営支援課経営支援担当 電話:03-5608-6185



 大川硝子工業所は1916年に創業した、ガラスびんの企画・販売を行っている専門商社です。私で5代目になります。1979年まで工場を併設し製造を行っていたため、ガラスびんに関する様々なノウハウとネットワークを持っているのが強みですね。

 新たな試みとして、3年前から東京デザイナー学院と商品開発を行っています。活用方法やデザインを学生と一緒に考え、ガラスびんの新たな価値を作り出しています。私たちは毎年新商品をリリースすることができ、学生は在学中に商品開発から販売までの一貫した流れを経験することができるので、互いに良い効果を生んでいます。
 すみだは本当の良さを外にアピールしきれていないと思うので、他の若手経営者・後継者と共に「産業のまち すみだ」の魅力を発信し、まちを活性化させていきたいです。



 ネモファーは1978年に創業し、当初からファーを専門に取り扱ってきました。主な業務はミシンでの縫製作業です。さらに最近では、企業等を対象にセミナーを行ったり、服飾関係の専門学校で講師を務めたりもしています。

 今一番力を入れているのは、新しく立ち上げたブランド「Chaleur(シャルール)」です。ネモファーは基本的に他社ブランドの製品を製造するOEMでの受注生産ですが、「Chaleur」はマフラーやシューズクリップなどの小物を中心に企画・デザインを含めて、一から自社で作製します。ブランド立ち上げの際には、商品を(こん)包する箱を知り合いの若手後継者に作ってもらいました。すみだには、若手経営者・後継者同士のつながりがあるので、とても助かっていますし刺激にもなります。この新しいブランドをきっかけに若い人々がファーに興味を持ち、未来の職人となってくれたらいいなと思います。



 1958年創業のサンワ印刷紙工 株式会社では、主に印刷業務を行っていますが、企画・デザインの段階から注文を受けることもあり、扱う製品はバラエティに富んでいます。

 今一番力を入れているのは、印刷だけではない新規事業の開拓です。若手経営者・後継者同士のつながりを()かして、他の企業との協業を進めていけたらいいなと思っています。例えば最近では、人材派遣会社と協力し、人材が獲得できるような会社案内の作製やホームページのリニューアル等を行いました。
 すみだは、人々が温かくて支え合いや協力という精神が根付いているまち。ここすみだで、今の分野を軸としながらも、様々な分野に目を向け、会社を成長させたいと思います。



 1957年創業のツバメ研磨工業所は、ステンレスの研磨を行っており、特に大型のもの(最大6メートル、500キログラム)が得意です。当初からスピードを売りにしていて、速い鳥の象徴であるツバメにあやかって、この社名を付けたと聞いています。もちろん現在でもスピード、そして技術は我が社の強みで、磨き方を工夫したり、様々な研磨材を試したりと、効率化に努めています。

 以前はアパレル業界に勤めていて、ここに入社するとき「おしゃれできなくなるね」と言われました。そういう固定概念は持って欲しくないという思いから、イメージ戦略にも力を入れています。「作業着をおしゃれに」と、オリジナルの作業着を作りました。おしゃれをすることでモチベーションも上がるし、周りからも覚えてもらいやすくなると思うんです。ここツバメ研磨工業所から、すみだを華やかにしていきたいです。

[内容]中小企業の事業を継承し、次代を担う後継者・若手企業人を育成するための講義(毎月1回程度)、企業の視察、合宿(年2回程度)
[講師]関 満博氏(一橋大学名誉教授)ほか
[期間]5月から平成32年(2020年)3月まで
[ところ]区役所会議室ほか
[対象]原則、区内在住在勤の中小企業の若手経営者・後継者で、おおむね45歳までの方
[募集数]10人程度
[選考方法]書類選考および面接
[費用]10万円
*視察・合宿・懇親会にかかる費用は別途自己負担
[申込み]申込書を直接またはファクスで3月13日までに、すみだ次世代経営研究協議会事務局(区役所14階・経営支援課内) 電話:03-5608-6185・ファクス:03-5608-6934へ
*申込書は、申込先で配布しているほか、区ホームページ(下のコードを読み取ることでも接続可)からも出力可

コード

講義では、経営者としての基礎や心構えなどを学ぶ

区内企業への視察では、その技術を間近で確認

このページは広報広聴担当が担当しています。