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すみだ区報(墨田区のお知らせ「すみだ」) 2019年3月1日号

 すみだを愛し、すみだで活躍する方をリレー形式で紹介する「つながる すみだ人」。お話を伺った方に次の方を紹介していただき、すみだを愛する人をつないでいきます。第9回は、業平在住の波木井 信之さんです。業平で50年以上続く青果店の2代目として、地域の方へ自ら新鮮な野菜を届けるなど、真心とアイディアで多くの方に愛され続けています。

波木井 信之さん(業平在住)

 業平で、創業50年以上の青果店を経営しています。現在は、店舗での販売に加え、区内の保育園や小学校等にも新鮮な野菜を配達しています。父から店を継いだのは8年ほど前ですが、仕事はこれまでこの八百屋一筋、すみだに根ざした商売を心掛けています。
 私の父は非常におおらかな人で、町内会をはじめ地域に貢献してきました。若い頃から自由に経営に携わらせてくれたので、私が店舗での販売だけでなく野菜の宅配を始めたときも、反対することなく見守ってくれていました。

店頭には、信之さんのお母さんが毎朝作る、おそう菜がたくさん。「この間のかぼちゃの煮付け、おいしかったよ。」と常連さんが声をかけます。

近所の保育園の園児から贈られた絵や手紙は大切に飾られています。

 昔は、うちの周りも全部個人商店で、ずいぶん(にぎ)わっていました。どこもそうですが、大型スーパーの影響や自身の高齢化もあって、みんな店を閉めてしまうんですよね。時代に合わせて、店づくりや品物の売り方を変えていこうといろんな策を考えました。そんな中、「宅配もやってみよう」と考えついたのがきっかけです。宅配は、お客さんが自ら野菜を品定めできるわけではないので、非常に神経を使います。お客さんとのつながりを大切にし、常にいい野菜を届けることを心掛けてきました。
 野菜を届けている近くの保育園の子どもたちは、「おじちゃんありがとう」と、よく遊びに来てくれるんですよ。子どもたちからもらった絵や手紙は宝物で、店に大切に飾ってあります。相手のことを思って自分が仕入れた野菜で、こうやって喜んでくれていると思うと、非常にやりがいを感じますね。

 やっぱり下町人情あふれるところですかね。そしてみんな顔が知れています。道を通れば、挨拶してくれる。人がとても温かいまちです。
 うちがこれまで青果店を続けてくることができたのも、やっぱりそんな温かい人たちのおかげですね。地元の人たちがみんな「やめないで」と言ってくれるんですよ。だから、その期待にはなるべく長く応えていきたいです。人とのつながりを、これからもずっと大事にしていきたいと思っています。

 波木井さんとは同じ町内会で、防災訓練や小学生の登校時の旗振りなどで活躍する古姓 政廣さんです。

[問合せ]広報広聴担当 電話:03-5608-6223

今月の1枚

「春の足音 河津桜」
【撮影】川北 理絵さん

 本コーナーへの写真を随時募集しています。詳細は、こちらをご覧ください。
[問合せ]広報広聴担当 電話:03-5608-6223

このページは広報広聴担当が担当しています。