すみだを愛し、すみだで活躍する人をリレー形式で紹介する「つながる すみだ人」。お話を伺った方に次の方を紹介していただき、すみだを愛する人をつないでいきます。第15回は、すみだで生まれ育ち、現在は京島で柔道場を運営されている中里 浩さんです。「自由学舎」という道場の名称にも込められた、子どもたちへの真剣な
中里 浩さん(京島在住)
子どもたちに強い心と
稽古の半分は、体幹と身体能力を鍛える運動と受け身で、けがをしない身体作りをしています。今年で10年目となり、現在の生徒は小学生が中心です。
時に厳しい稽古をすることもありますが、どんな子でも必ず持っているキラリと光る可能性を引き出したいと思っています。誰よりもうまく受け身ができる、礼儀正しくできる、得意技がある等、その子にとっての自信や何事にも向き合える心を育むことを大事にしています。
私は7歳から柔道をはじめ、まだ防災団地ができる前の白鬚橋のたもとにあった道場に通っていました。柔道を通じて得た多くの経験が進学や就職の支えとなり、人間関係の構築にも大きく役立ったと感じています。そこで今度は、それを伝えていきたいと思い、長く携わっていた仕事を辞め、「自由学舎」を開きました。
「道場」ではなく、「学舎」という名称にしているのは、薩摩藩伝統の郷中教育に習い、「生き方」を学ぶ場でもありたいと考えたからです。これは、柔道の錬成だけでなく、上の者が下の者の面倒を見る、困りごとは仲間で話し合う、弱い者いじめをしない等、人としての真っすぐな生き方を学ぶという教育です。今の子どもたちが大人になって活躍する時代には、困難なことが今より多くあると思います。試合に強くなることも大切ですが、柔道を通じて人を思いやる心や、いざという時に踏ん張れる力、困難にもめげず、乗り越えていける強い心と精神を、この「自由学舎」で養ってほしいと願っています。
自由学舎で週4回、生徒の皆さんと稽古に励み、汗を流しています
東向島で生まれ育ち、高校まで区内の学校に通っていましたから、まさにすみだは「ふるさと」です。
隅田川の堤防は、子どもの頃のランニングコースでしたし、中学・高校時代は学校や稽古に通うために、毎日、白鬚橋から両国駅辺りまで自転車で行き来していました。そんな毎日通る道でも、春は桜、夏は
中里さんと高校の同窓で、区内のタクシー会社に勤務し、地域の美化活動もされている藤本 喜仙さんです。
[問合せ]広報広聴担当 電話:03-5608-6223
今月の1枚
「ぺんぎんの人間観察」
【撮影】森下 有紀さん
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