今もなお、多くの企業が地域に根付くすみだ。世間では、「人材不足」が深刻な課題となっていますが、すみだには、中小企業ならではの魅力に
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鋳造から組立まで一貫した製品づくりのほか、プレス、メッキ・旋盤加工など様々なニーズに応える。近年は、若手人材の雇用にも注力している。
大塚 智之さん
溶かした金属を型に流し込み、形づくる「鋳造」の技術に魅了され、それまで勤めていた建築業界から転身を果たす。2年目の現在は、鋳物の切断や研磨、製品の出荷・管理を担当。メモを欠かさない真面目な性格で、周りからの信頼も厚い。
鋳造の魅力は、溶かした金属を流し込むことで、どんな形にもできる自由度の高さです。鋳物を造形する際、鋳型に砂を込めるのですが、この「込め」の作業が最終的な品質に関わる重要な過程となります。
今はまだ、この作業を習得中ですが、自分の仕事の成果が一日のうちに表れることがこの仕事の楽しさであり、難しさでもありますね。
でも、年齢の近い先輩が積極的に声を掛けてくれるので、相談もしやすく、安心して仕事に打ち込むことができています。
弊社が手掛けている製造工程は、最終完成品からすれば一部分であり、区内や近隣区の会社と協力し合って製品づくりを行っています。
つまり、品質が優れた製品には、強い協力関係で結ばれた多くの会社の技術が結集しているということです。
時折、協力会社の方が来て、弊社が出荷した部品のさらに製造過程を経た物を見せてくれたり、一緒に新年会や旅行をしたりするなど、信頼関係の深さと絆を実感しています。
鋳造を手掛ける企業は少なくなってきていますが、鋳物の良さを多くの人に知ってもらい、生活の様々な場面で使ってほしいと思います。
私自身も、まだまだ修行中の身ですので、「込め」の作業のほかにも、自社で行っている全ての作業を早く習得して、どの工程でも役割を果たせるようになりたいと思っています。
そのために、日頃から心掛けているのはメモを取ることと、感謝することです。教えてもらったことを忘れないように、その場でメモを取り、新たな仕事を任された時には、まず「ありがとうございます」と感謝を伝えるようにしています。
日々、色々な仕事に挑戦させてもらえる分、不安もありますが、それも中小企業だからこそ経験できることだと感じています。
私は、これからも感謝の気持ちを忘れず、先代から受け継がれてきた会社の風土や協力会社との信頼関係などを大切にしていきたいと思っています。そして、この会社の中で「いなくてはならない存在」になれるよう頑張っていきます。
常務の小林亮太さんと並ぶ大塚さん。お二人のやりとりからも温かい社風が伝わってきます。
企画制作から印刷、製本、配送までほぼ全ての工程を自社内で手がける。デザインを通じて、クライアントのビジネス課題を解決する区内きっての印刷会社。
遠藤 万由さん
美術大学卒業後、就職。在学中に培った画力を生かし、現在はアートディレクター兼デザイナーとして活躍。
クライアントの要望を聞き、その場でラフを起こすスピードと、多彩にタッチを変えるテクニックを兼ね備えた入社2年目の期待の星。
私の仕事では、クライアントの要望や会社の方針等を勘案して、進めていくことが重要です。そのため、相手のニーズをよく聞き取り、考えを言葉で伝えていく、コミュニケーション力が求められています。
就職活動中は、様々な企業の説明会に行きましたが、現在の会社へ入社した決め手は、自分の将来のビジョンが明確にイメージできたことでした。もっと規模の大きい企業の説明会では、企業がどのような人材を求めているのか、自分がそこで何をすべきなのか、正直わからなかったので・・・。
それでも、入社して数年は、下請け業務や頼まれ事をこなすことがほとんどなのかと思っていました。しかし、実際は企画やレイアウト、校正、印刷といった、自分のやりたかった工程が一通りできていると感じています。
まだ入社して2年目ですが、自分が中心となって手掛けた物が世の中に出る貴重な経験ができていることも、「大企業の中の一人」とは違った魅力だと思いますし、とてもやりがいがありますね。
私は、今はデザイナーとしても働いていますが、将来的には、クライアントの課題をどのように解決すればいいかというコンセプトワークから携わる、アートディレクターの役割に重きを置いていきたいと考えています。
デザインは企業の課題を解決するものでもあり、統一感も非常に大切なので、いずれは1つのものではなく、例えば企業のノベルティ全体のデザイン等も手掛けてみたいですね。今後も、会社とクライアントの期待に応え、信頼を寄せてもらえるように、努力していきたいと思います。
来年のカレンダーの絵付け作業。手描きならではの優しい風合が伝わってくるデザインでした。
ウレタン等の緩衝材の型抜き加工やフッ素コートを得意とするメーカー。小ロットでも、幅広いニーズに応じる柔軟な対応力に定評がある。
小田垣 宥希さん
「早く社会に出たい」と一念発起し、情報系の大学を中退し、現在の仕事へ就く。緩衝材の抜き加工のほか、専用ソフト(CAD)の図面に沿って型を抜くカッティングプロッタを扱える社内唯一の存在。幅広いニーズに応えられる自社の強みを広く知ってもらいたいと語る、若き5年目。
大学では、デザインの基礎を学ぶことができましたが、ある程度のことを身に付けてからは、ものづくりを通じて早くビジネス社会に出たいという気持ちが強くなり、入社を決めました。
自分の考えたイメージをCADを使って図面に起こし、実際のモノとして作り上げるところまで携われることが何よりのやりがいです。
先日は、歯科医師の方から、展示会等で使う複数の治療器具を収めることができ、なおかつディスプレイの土台としても使えるウレタンの製作依頼がありました。異なる形状の数々の器具を取り出しやすく、整然と収めるデザインの考察には苦労しましたが、イメージどおりの仕上がりに、お客様にも大変満足していただけました。
中小企業は、残業が多くて仕事もハードというイメージがあるかもしれませんが、うちの場合は残業がほぼないので、午後5時半にはオフになっていますね。ワークライフバランスがしっかり取れているので、毎日がとても充実しています。
休日の計画も立てやすいですし、突発的なプライベートの事情などにも、とても理解をしてもらえるので、働きやすい環境だなと実感しています。
弊社は、カッティングプロッタの導入によって、これまでよりも、さらに細やかで幅広いニーズにお応えできるようになりました。
しかし、弊社で対応できるような仕事の発注先をなかなか見つけられない企業があるという話も聞いています。これから、さらに弊社の手掛けた製品が流通し、弊社の持つ技術と対応力の高さが広く知れ渡ってほしいと思っています。
将来的には、インターネットでも受注できるようにして、様々な場面で弊社の製品を使っていただけるようにしたいですね。私も、その一翼を担う存在として、日々の業務に力を尽くしていきたいと思います。
切り抜いたウレタンの確認作業。ちょうどよいサイズになるまで試行を繰り返します。
区内の魅力的な企業に出会える企業説明会を開催します。ぜひ、お越しください。
2019/12/11(水曜日)
シアター1010ギャラリーB(足立区千住3の92 千住ミルディスI番館11階)
詳細はこちらを参照
2020/2/18(火曜日)
すみだリバーサイドホール2階イベントホール(区役所に併設)
[参加企業]区ホームページにて公開予定
[対象]39歳以下の若年求職者(学生も可)、子育て世代等の女性
[問合せ]すみだ人材発掘・就労支援プログラム事業運営事務局
(株式会社 HRP内) 電話:03-3222-1801