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すみだ区報(墨田区のお知らせ「すみだ」) 2020年2月21日号

 同和問題(部落差別)とは、日本社会の歴史的発展の過程で形づくられた身分制度や、歴史的・社会的に形成された人々の意識に起因する差別が、様々な形で現れている日本固有の重大な人権問題です。
 太古の人々は、狩猟をして肉を食べ、皮は衣服などに使用していました。また牛馬の解体は、神聖な儀式とされていました。しかし、狩猟から農耕社会へと時代が変化していく中で、皮や食肉を扱う人々は「ケガレ((けが)れ)」た存在と見なされるようになります。中世には、皮革のなめしをする人々が当時において高度な技術を扱うために、畏れられ、差別されることもありました。これらは、その技術に対する「無知」が起こしたものと言えます。
 江戸時代になると、差別は「身分」として固定化され、「エタ」、「ヒニン」などと呼び方が統一されていきました。また、当時の支配者(武士)が、民衆の持っていた差別意識を利用し、農民や町人の差別観をさらに募らせるようにしていったとも言われています。
 平成28年に施行された「部落差別の解消の推進に関する法律」には、現在もなお部落差別は存在する、と明記されています。
 偏見や差別、人権侵害等の事件をなくすためには、私たち一人ひとりが、同和問題(部落差別)の歴史について正しく理解し、革製品ができる過程や、牛肉や豚肉などがどのように加工されて私たちの食卓に並ぶのかを知ることが重要です。
[問合せ]人権同和・男女共同参画課人権同和担当 電話:03-5608-6322

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