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すみだ区報(墨田区のお知らせ「すみだ」) 2020年8月1日号

 すみだを愛し、すみだで活躍する人をリレー形式で紹介する「つながる すみだ人」。お話を伺った方に次の方を紹介していただき、すみだを愛する人をつないでいきます。第25回は、京一旭町会長を務め、高木神社の氏子総代、四丁目睦の会長として地域の祭礼、伝統行事の継承にご尽力されている渡邉 伸一さんです。

渡邉 伸一さん(京島在住)

 氏子総代、四丁目睦の会長として、毎年6月に行われる高木神社の祭礼が円滑に進むよう運営や進行のお手伝いをしています。残念ながら今年は、祭礼が規模縮小となったため、地域の皆さんは参加できませんでしたが、この地域は毎年「お()()」と呼ばれ親しまれている「あおり獅子」でとても(にぎ)わいます。この「お獅子」は、小さな子どもからお年寄りまでが、2匹の獅子の後部の長いあおりを持って一軒一軒を練り歩いて行くものです。今年は「お獅子」を通じて、地域の人が触れ合う姿を見られなかったのは本当に残念でしたね。
 四丁目睦は、かつてこの地域が「寺島四丁目」と呼ばれていた頃からあり、100年以上の歴史がありますが、高齢化も進み現在会員は30人程度と課題を抱えています。前回登場した「すみだ人」の平田君も会員で、彼のような若い人にも協力してもらいながら、この地域の伝統を継承するため、子育て世代や比較的新しい住民へPRする努力をしています。

 高校生のときに、お神輿(みこし)を担ぐ同好会に入っていたこともあり、お祭りが好きだったんですよ。四丁目睦の会員に誘われて、20歳の頃に入りました。現在は会長となりましたが、ここまでやってくることができたのは、私の家族や同じ四丁目睦の仲間たちのおかげです。
 この地域は、再開発でまちが大きく変わりました。高層マンションがたくさん建ち、引っ越してきた子育て世代も多くいます。マンションの上から眺めるだけじゃなくて、もし興味があれば、下りてきてお祭りや地域の行事に参加して、まずはこのまちの良さを感じてほしいですね。参加すればお互いが知り合え、住みやすくなりますから。防犯にもつながるし、災害など何かあったときに助け合うことができます。もし参加の仕方がわからなければ、遠慮せずに聞いてほしいです。

雄と雌の「お獅子」。あおることで運気を呼び込み、玄関先に獅子頭を入れて無病息災や商売繁盛を願います。お(はら)いを済ませた「お獅子」のお札を手渡します。

「お獅子」のあおりの長さは10メートル以上。子どもも大人もみんなが一緒になって声を掛け合い進みます。

 この地域の子どもたちはみんなとても素直で、近所の人と会ったら「おはようございます」、帰ってきたら「ただいま」といった挨拶をしてくれます。そういうことが当たり前にできるまちであるところが昔ながらの「すみだ」の良さで、私が好きなところですね。
 最近は個人情報とかプライバシーとかが重要視されるようになってきています。もちろんそれは大事なことではあるのですが、子どもたちには必要以上に警戒心を持ってほしくないな、と思っています。子どもは「地域の宝」ですから、地域で守っていかなくてはなりません。だからこそ、四丁目睦の活動はこれからも続けていきます。

次回登場してくださるのは・・・

 墨田区少年団体連合会の顧問を務める傍ら、横川五丁目東部町会役員として住民の見守り活動を行っている野城 東亜子さんです。

[問合せ]広報広聴担当 電話:03-5608-6223

今月の1枚

百日紅(さるすべり)の頃」
【撮影】増田 実さん

 本コーナーへの写真を随時募集しています。詳細は区ホームページをご覧ください。
[問合せ]広報広聴担当 電話:03-5608-6223

このページは広報広聴担当が担当しています。