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すみだ区報(墨田区のお知らせ「すみだ」) 2020年10月11日号

 すみだの中小企業ならではの魅力に()かれて就職した若者たち。すみだで活躍する若手社員に「やりがい」や「夢」を語っていただきました。
[問合せ]経営支援課経営支援担当 電話:03-5608-6185


柳 礼子さん(硝子職人 令和2年4月入社)

 以前はアパレル系の会社で働いていましたが、すべて国内で生産するものづくりや伝統工芸に興味を持つようになり、転職先を調べていくうちに今の会社にたどり着きました。生まれは墨田区だったのでこの土地に()()みがありましたし、もともとガラス製品が好きだったこともあり、「自分で作ってみたい」と思うようになりました。

 現在は箸置きなどの小物類をつくっています。窯の中で溶かしたガラス(だね)を金型に入れて成型するのですが、冷めると割れてしまうので、スピードが命なんです。しかもチームでつくるので、息が合ってないと製品の質にも影響が出てしまいます。また、溶けたガラス種は硬かったり、軟らかかったり、そのときによって状態が異なります。道具を通して伝わるガラスの感触や音などで見極めなければならず、もっと経験を積まなければ、と思っています。

工場の中央にある巨大な窯から竿(さお)でガラス種を巻き取り金型へ。「最初は手指に軽いやけどが絶えなかったですね。」

 工場は圧倒的に男性が多いですが、ベテランの女性職人も活躍しています。会社の雰囲気も和気あいあいで、社長をはじめ先輩方との距離がとても近いです。また、新型コロナウイルス感染症の対策をしっかり取っていて安心して働くことができています。
 ただ、工場内の暑さは想像以上でしたね。サウナが好きなので「暑いところは大丈夫」と思っていましたが、甘かったです。24時間365日、窯を止めることはできませんので、工場内はものすごい熱気です。特にこの夏、慣れるまでは大変でした。

 自分が手掛けた製品が百貨店で売られているのを実際に見たときは感動しました。今後はさらに腕を磨いて、お皿や(しょう)()()ぎなど、いろんな製品を手掛けてみたいです。

金型から外したら、2時間ほどかけて徐冷炉で冷ます。「自分の手掛けた製品が数百単位で出てくるところを見ると感慨深いですね。」

岩澤硝子 株式会社(立花四丁目14番20号)
 大正6年創業。現在は立花で東京都指定伝統工芸品「江戸硝子」の窯元として、手作りのガラスにこだわり製作している。


渡邉 綾花さん(デザイナー 令和元年4月入社)

 父の影響で小さい頃から絵を描くことが好きでした。それを()かすことができる職業は何かなと考えたときに、思い付いたのがデザイナーで、将来性や広がりを感じました。
 現在の会社に出会ったのは、通っていた学校で開催された墨田区主催の合同企業説明会です。一番魅力を感じたのは、1・2年目の社員が企画・商品化した実績があるところでした。自分にも挑戦できる場所があると感じたんです。

 現在は、Tablewith(テーブル・ウィズ)というお食事エプロンの企画・開発をしています。学生の頃は家具などのプロダクトデザインを学んでいたので、縫製の知識は全くなく、最初は難しさを感じましたね。展示会などでお客様の声を直接聞けたりすることや、以前購入してくれたお客様がまた購入してくださったりすることは、すごくうれしいですし仕事の励みになっています。

手掛けるTablewithは、旅行先でも見た目や洋服の汚れを気にせず食事ができるストールのようなデザイン。少しの力で留められるようボタンを加工しており、高齢の方に人気。

 最近は、新型コロナウイルス感染症予防のため、テレワークを導入しています。デザインはパソコンがあれば自宅でもできますが、実際に商品サンプルを手に取り、細かい指示をするような場合は出社しています。テレワークは通勤がないため、オンオフの切り替えが難しく、まだまだ慣れませんね。

 本来業務とは別に、マザーズバッグを企画する短期プロジェクトにも参加しています。試作品を子どもがいるお母さん方に数日使用してもらい、改善点や要望等を反映していくのですが、お客様の要望に応えながら、企画本来の目的を達成させていくところにやりがいを感じます。これからも、弊社の企業理念である「お客様が第一」のものづくりができるデザイナーをめざし、頑張ります。

同期と。「一緒に新商品開発の短期プロジェクトにも携わっていて、同期は何でも相談できる存在です。現在はテレワークのため、オフィスで全員がそろうことはなかなかありませんが、オンライン飲み会などで交流を深めています。」



フットマーク 株式会社(緑二丁目7番12号)
 昭和21年に赤ちゃんのおむつカバーの製造業として区内で創業。現在では、学校用水泳帽子や水着の開発・製造・販売で国内で高いシェアを占めるほか、介護用品も手掛ける。


一條 美幸さん(検査担当 平成27年入社)

 以前は接客業に携わっていたので、製造の知識などは全くなかったのですが、「こつこつ作業をするのが得意なのかも」と自分の新たな一面に気付き、転職先を探していたところ現在の会社を見つけました。お客様のために心を込めてつくる「誠実誠造」という、社長の言葉に共感できたのが入社の決め手です。

 現在は医療関係で使用するプラスチック製品を顕微鏡で加工・検品する業務を行っています。肉眼で見ると合否の区別は全くつかないのですが、0.1ミリメートルの違いでも許されない非常に細かい作業です。
 最初は製造業が初めてということもあり不安を感じていましたが、周りの方がとても親身になって教えてくれたので、すぐに慣れました。とてもアットホームな会社なんです。お汁粉作り、かるた大会、各自が好きな駄菓子を持ち寄りプレゼンする駄菓子グランプリなど、定期的にイベントを企画していてレクリエーションも充実しています。

「一條さんの部署は検査室ということもあり、かなり閉じられた空間です。さらに、年齢層も幅広く、気を遣うところもたくさんあるかと思いますが、あれだけの人数をよくまとめてくれてるなと思います。」と太鼓判を押す社長(写真左)。

 また、社長との距離が近く、意思疎通がしやすいですね。相談すると親身になって聞いてくれますし、決断を後押ししてくれるなど、やる気につながる環境が整っています。

 今後私には、作業をこなすだけでなく、業務全体の管理者としての役割を果たすことや、ほかの社員と協力しながらパートの皆さんをさらに引っ張っていけるような指導力や説明力も求められてきます。
 新型コロナウイルス感染症の影響下でも、柔軟な考えで変化に対応する社長の姿をこれまで間近で見てきました。その姿から、従業員が安心して仕事ができる環境を維持することを一番に考えている社長の(おも)いを感じました。私も、少しでも社長を支えられるよう、日々努力していきます。

関東合成工業 株式会社(墨田二丁目35番8号)
 昭和21年創業。プラスチックの金型設計・成形・組立を一貫して行っており、製品は医療検査器具をはじめ、文房具、家庭日用品、電機・精密部品、食品ケースなど多岐にわたる。


大澤 周平さん(オペレーター 令和2年4月入社)

 学生の頃、すみだ合同企業説明会に参加したときに採用担当者と話をしていく中で、印刷のオペレーターの職に興味を持ちました。「一度、会社の工場に見学においで」と誘ってもらったので行ってみると、そこで会社の理念を知り、雰囲気を肌で感じることもでき、「ここで働いてみたい」と素直に思いました。

 現在はシール製造のオペレーターとして、版にインクを付けて紙に転写させる平圧印刷機を操作しています。平圧印刷機は印刷業界でも古くからある機械で、全て手作業なんです。大変ですが、この機械の操作を習得すれば、ほかの機械の操作にも移行しやすいと言われるほど重要な仕事です。

平圧印刷機にインクを補充する様子。「版を押す強さやインクの量など、ほんの少しの違いで印刷物に影響が出てしまうのが難しいところですが、お客様の求めているものを確実に製造することを常に念頭に置き仕事をしています。」

 学生の頃は福祉の勉強をしていたため、印刷の知識はゼロで不安はありましたが、研修期間がしっかりとあり、直属の上司をはじめ、先輩方のきめ細やかな指導のおかげもあって、今では安心して仕事をこなすことができています。

現場の主任と。「自分の作業をよく見てくれていて、厳しく、かつ優しく指導してもらっています。」

 また、私は話があまり得意な方ではないので、先輩方とのコミュニケーションに少し悩みましたが、皆さんが積極的に話しかけてきてくれ、私からも話しやすい雰囲気を作ってもらえたので、ありがたいです。

 今は、自分の作ったものがお客様に届き、社会貢献できていると思えることが非常にうれしいです。将来は、シール・ラベル印刷技術を競う「シール・ラベルコンテスト」に自分が作ったものを出品したいと思っています。

愛媛紙販 株式会社(業平三丁目1番9号)
 昭和55年に愛媛県で創業。業平にある東京工場では、シールやラベルのデザインから印刷、加工までを一貫して行っている。

採用担当者から「大澤君は、誰よりも礼儀正しくて、周りがしっかりと見えている社員です。慣れてきたときだからこそ、けがなどに気を付けてこれからも頑張ってほしいですね。」

12月10日(木曜日)
午前11時から午後3時半まで

令和3年2月9日(火曜日)にも開催予定

[参加企業]6社程度(予定)
*詳細は「すみだ就職・仕事Web」のホームページで公開予定
[対象]39歳以下の若年求職者(学生も可)、子育て世代等の女性
*いずれも自宅等でオンライン会議システムZoomを利用できる方
[費用]無料
*通信料は自己負担
[申込み]11月上旬から受け付け
[問合せ]

  • すみだ人材発掘・就労支援プログラム事業運営事務局(株式会社 HRP内) 電話:03-3222-1801
  • 経営支援課経営支援担当 電話:03-5608-6185

[開設時間]月曜日から金曜日までの午前9時から午後5時まで
*祝日、年末年始を除く
[内容]職業紹介、就職相談、キャリアカウンセリングなど
[ところ]区役所1階
[問合せ]就職支援コーナーすみだ 電話:03-5608-6298
*キャリアカウンセリングは事前に電話で就職・仕事カウンセリングルーム 電話:03-5608-6834へ

このページは広報広聴担当が担当しています。