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すみだ区報(墨田区のお知らせ「すみだ」) 2020年10月11日号

すみだ北斎美術館に収蔵されている北斎の名品をご紹介します。

 月明かりの下で(たたず)()()(ふり)を描いた作品です。棒手振とは、(てん)(びん)(ぼう)で魚や野菜などを担いで売り歩く商人のことです。本作が描かれた江戸時代後期は隅田川(かい)(わい)でも(しじみ)や蛤を売り歩く棒手振の姿が見られました。棒手振の持つかごには、月光に照らされる蛤が()(ふん)という白い絵の具で表されています。
 作品上部には、当時狂歌師としても活躍した文人、大田 南畝の画賛「蜆子(しじみ)かと 思()(ほか)の蛤は ()()りはまに 思()つき影((しじみ)かと思ったら蛤で、まさに“ぐりはま”だ)」が記されています。“ぐりはま”とは、蛤の「はま」と「ぐり」を逆さにした言葉で、物事の手順や結果が食い違うことです。
 本作は「新収蔵品展“学芸員が選んだおすすめ50”」展の後期(10月13日から11月8日まで)でご覧いただけます。

「隅田川 森羅万象 墨に夢」 (通称 すみゆめ)は、すみだ北斎美術館開館を機に誕生したアートプロジェクトです。

 「ファスナーの船」は、アーティストの鈴木康広氏が飛行機の窓から東京湾を見たときに、海を進む船と航跡がファスナーで海(地球)を開いているように見えたことから着想したものです。昨年に引き続き、今年もファスナーの船が隅田川の水面を開いていきます。きっと見慣れた街の風景の見方を変えてくれることでしょう。また、すみゆめのホームページでは、ドローンによる空撮の映像や川の水面を撮影した動画をご覧いただけます(令和3年2月頃まで閲覧可)。普段なかなか気付かない水の多彩な表情をお伝えします。
[とき]10月31日(土曜日)から11月8日(日曜日)までの正午から午後2時まで
[ところ]隅田川(吾妻橋から桜橋を往復)
[問合せ]「隅田川 森羅万象 墨に夢」事務局 電話:03-5608-5446
*詳細は、すみゆめのホームページを参照
*新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、企画内容等が変更となる場合あり

[問合せ]文化芸術振興課文化芸術担当 電話:03-5608-6115

このページは広報広聴担当が担当しています。