すみだ区報（墨田区のお知らせ「すみだ」）　2020年12月1日号

墨田区長　山本　亨

　今年は、新型コロナウイルス感染症の拡大により区政も様々な影響を受けた1年になりました。国からは、2月に学校の一斉休校要請と、4月に緊急事態宣言が出されたため、区民の皆さんも突然の事態に困惑され、大きな不安を感じられたことと思います。区として迅速な情報発信の必要性を強く感じ、区内の感染状況や区が行う各種支援策等について、ホームページ等でお知らせするとともに、ユーチューブで「区長メッセージ」の動画を随時配信してきました。今後も様々な媒体を活用し、適時適切な情報発信に努めていきます。
　また、感染症を抑え込み区民の皆さんの「命と健康」を守ることが区の最も重要な使命であると考え、検査体制を整備し、医療機関との連携を強化しました。8月には、短時間で多くのPCR検査を行うことが可能なセンターを開設したほか、区内団体と連携したクラスター対策も行ってきました。併せて、各種助成・貸付け等の暮らしを守る支援にも取り組みました。一方、一人ひとりが十分に注意していても感染してしまうことがあります。お互いに思いやりの気持ちを持って、ウィズ・コロナの時代を乗り越えていきましょう。
　さて、本区が長年取り組んできた大学誘致が実現し、4月に区内初の大学として「情報経営イノベーション専門職大学（愛称 iU(アイユー)）」が文花地区に開学しました。地域に開かれた大学として、今後、更なる連携を図っていきます。同月には隅田公園のリニューアルに伴い、「そよ風ひろば」が誕生しました。さらに、東京スカイツリー^®へと続く高架下には「東京ミズマチ」が整備され、まちの姿が大きく変わりました。私もこの公園を歩き、お子さんを連れた方等が笑顔で利用されている姿を拝見し、とても嬉(うれ)しく感じています。ここが新たな憩いの場として、多くの区民の皆さんに利用されることを期待しています。
　今年は残念ながら、「墨堤さくらまつり」や「隅田川花火大会」などの催しは中止になりましたが、早期に新型コロナウイルス感染症を収束させるよう努め、来年は皆さんと共に楽しみたいと思います。寒さはこれからが本番です。体調管理に気を付けて、どうぞ良い年をお迎えください。

10月28日 両国リバーセンター開業式典にて