すみだ区報（墨田区のお知らせ「すみだ」）　2021年3月1日号

墨田区長　山本　亨

　年初からこの間、緊急事態宣言の再発出と延長があり、区民の皆さんには、長期間の外出自粛や営業時間短縮のお願いなど、大変ご負担をおかけしています。これまでのご協力に心から感謝申し上げるとともに、引き続き感染収束に向けた取組にご理解をお願いします。
　区では緊急事態宣言再発出に伴う事業者支援策として、コロナ対応融資制度の申込条件の緩和や、融資を利用された事業者へのフォロー調査、感染防止に有効な消耗品物資を事業者へ供給する商店新生活様式対応支援事業（物資供給型）に取り組んでいます。また、新型コロナウイルス感染症の患者の増加に伴う医療崩壊を防ぐため、区内の医師会等と連携して「地域完結型」の医療モデル（コロナ回復者の転院調整等）を推進したことにより、自宅待機者の解消に一定の効果が出ています。さらに、新型コロナワクチンの接種を円滑に実施できるように鋭意準備を進めているところです。
　さて、こちらでご紹介した令和3年度予算案は、「ポストコロナを見据えた“すみだ”の未来につながる予算 持続可能な“すみだ”の実現に向けて」と位置付けました。まずは、感染症対策を最優先課題とし、区民の命を守り、区民生活や経済活動等をしっかりと支えていきます。また、墨田区基本計画に掲げるすみだの“夢”実現プロジェクトを着実に推進するとともに、ポストコロナを見据えて計画の中間改定を行います。さらに、4月に千葉大学墨田サテライトキャンパスが開設されることから、地域と大学が連携した「大学のあるまちづくり」を推進し、「シティプロモーション戦略」にも活(い)かしていきます。そして、これらの取組をはじめとする区政の諸課題を解決していくために、より実効性の高い行財政改革を着実に進め、持続可能な区政運営に努めます。
　いよいよ、高齢者の方への新型コロナワクチンの接種が始まる予定です。ワクチンは感染症対策の決め手と言われていますが、円滑な接種を進めるためには、区民の皆さんのご理解が不可欠です。ワクチン接種に関する正確な情報を分かりやすくお伝えするために、後日「区のお知らせ 新型コロナワクチン接種特集号」を全戸配布しますので、ご覧いただき、ワクチン接種に関するご理解を深めていただければと思います。

令和3年度予算案を発表しました