来る7月、東京2020オリンピック競技大会(以下「東京2020オリンピック」)のボクシング競技が両国の国技館で行われます。すみだ郷土文化資料館では、東京2020オリンピック開催の年に合わせ、スポーツの殿堂として親しまれてきた「国技館のあゆみ」をご紹介します。
今回の企画展では、旧国技館(以下、時期に関わらず「旧国技館」と表記)のあゆみを中心に、貴重な資料で区の歴史的な出来事とともに振り返ります。ぜひ、この機会に、すみだ郷土文化資料館にお越しください。
[問合せ]すみだ郷土文化資料館 電話:03-5619-7034
[とき]
- 第1期
5月22日(土曜日)から6月27日(日曜日)まで - 第2期
7月8日(木曜日)から9月5日(日曜日)まで
の午前9時から午後5時まで
*入館は午後4時半まで
*月曜日、第4火曜日、8月10日は休館(ただし8月9日は開館)
*会期ごとに展示資料の一部入替えあり(詳細は問合せ先へ)
[ところ]すみだ郷土文化資料館(向島二丁目3番5号)
[入館料]
- 個人=100円
- 団体(20人以上)=80円
*中学生以下と身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方は無料
[申込み]期間中、直接会場へ
*新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、展示の中止や会期等の変更の場合あり(詳細は問い合わせるか、区ホームページを参照)
大正時代 関東大震災前の旧国技館周辺
現在の国技館(横網一丁目)
旧国技館と東京駅を設計したのは同じ人!?
初代の旧国技館は、江戸時代に回向院が相撲の興行場所となったことをきっかけに、1909年(明治42年)に回向院の一角(両国二丁目)に開館し、「国技館」と命名されました。旧国技館は、東京駅や日本銀行本店などの設計でも知られる著名な建築家たちが設計しました。ドームの形など、旧国技館と東京駅を見比べると、似ている箇所を見つけることができます。その後の外観の変化も本展示で詳しく解説します。
火災や関東大震災、東京大空襲で3度全焼する憂き目に遭った旧国技館は、その度に大規模修復され、使われました。
旧国技館はメモリアルホールと改称され、プロレス興行などが行われていました。
その後、メモリアルホールから国際スタジアム、続いて日本大学講堂と、時代の流れとともに名称が変わっていきました。この頃、プロボクシングの世界タイトル戦の会場となるなど、旧国技館は、いくつもの名勝負の舞台となりました。
旧国技館は、相撲だけでなくボクシングやプロレスなどの格闘技や、イベントの会場として1983年(昭和58年)に解体されるまで、多くの人々に親しまれました。
チャンピオンになった選手には、大場 政夫氏やガッツ石松氏、輪島 功一氏がいます。
[とき]9月20日(祝日)まで
*入館料等は、企画展「すみだのスポーツの殿堂“国技館のあゆみ”」と同一
特集展示では、江戸随一の名所となった両国・回向院の江戸から明治までの歴史をご紹介します。江戸時代後期に回向院の境内で定期的に開催された相撲場所や見せ物についてなど、企画展にもつながる内容が多数あります。ぜひ、併せてご覧ください。
浮世絵 国郷「両国大相撲繁栄の図」