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すみだ区報(墨田区のお知らせ「すみだ」) 2021年6月1日号

墨田区長 山本 亨

 両国駅の北側にある国技館は、“相撲の聖地”として全国的に広く知られています。来月から始まる東京2020オリンピック競技大会でも、ボクシング会場として熱戦の舞台となります。その歴史は明治42年に、現在の場所から少し南にある回向院の一角で相撲常設館として開館したことから始まります。その後「国技館」と命名され、失火や関東大震災、東京大空襲で3度全焼するという災難に見舞われましたが、その度に再建されました。戦後は連合国軍総司令部(GHQ)に接収され、「メモリアルホール」としてプロレスやボクシング、ジャズ演奏会など様々な興行が行われました。進駐軍による接収解除後の昭和33年には日本大学に譲渡され、「日本大学講堂」と呼ばれるようになります。この講堂では1970年代にボクシングの世界タイトルマッチが多く行われました。この時代にチャンピオンになったボクサーには、大場 政夫さん、ガッツ石松さん、輪島 功一さんなど、今も世代を超えて愛される選手がいます。昭和60年に現在の国技館が竣工し、一時期は蔵前に移っていた相撲の本場所開催地が37年ぶりに両国に戻ってきました。このような歴史の中で格闘技の殿堂となり、現在までそのレガシーが引き継がれています。すみだ郷土文化資料館の企画展「すみだのスポーツの殿堂“国技館のあゆみ”」では、その歴史を貴重な資料とともに紹介します。9月5日まで開催(6月28日から7月7日までを除く)しますので、ぜひ皆さんにもご来場いただきたいと思います。
 さて、区内では先月から高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチン接種が始まっています。集団接種の会場で使用されている接種の流れを表したマニュアルや誘導サインのデザインは、今春、区内に新しいキャンパスを開設した千葉大学との共同事業により生まれたものです。接種に来られた方が会場内で迷わないように、接種の流れや会場の経路等を視覚的に分かりやすく色分けしています。ワクチン接種で会場に来られた際に、ぜひご活用いただければと思います。

ワクチン接種記者会見の様子

このページは広報広聴担当が担当しています。