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すみだ区報(墨田区のお知らせ「すみだ」) 2021年6月21日号

すみだ北斎美術館(亀沢二丁目7番2号)の企画展「しりあがりサン北斎サン“クスッと笑えるSHOW TIME!”」展の後期展示の見所をご紹介します。

 諸国瀧廻りは、日本各地の滝を描いた全8枚から成る錦絵の(そろい)(もの)です。本図には、現在の岐阜県養老郡養老町にある養老の滝が描かれています。この滝には、酒好きな父を持つ親孝行な貧しい(きこり)が酒の湧き出る滝を見つける「養老孝子伝説」が伝わっています。勢いよく垂直に流れ落ちる滝、(たき)(つぼ)から上がる水しぶき、立ち上る水煙、うねりを上げながら流れる川という、様々な水の様相が表現されています。また、滝を見上げる旅人と、川のそばに腰を下ろす旅人を描くことで、滝だけではなく川の流れにも鑑賞者の目を誘っています。
 本図は現在開催中の企画展「しりあがりサン北斎サン“クスッと笑えるSHOW TIME!”」の後期で展示されています。

 7月10日(土曜日)まで会期を延長して開催している企画展「しりあがりサン北斎サン“クスッと笑えるSHOW TIME!”」展は、北斎の「冨嶽三十六景」のパロディ作品である、しりあがり寿氏の「ちょっと可笑しなほぼ三十六景」(平成30年に同館で開催した展示会)に、新作を加えた内容となっています。
 今回は本展で展示されている、しりあがり寿氏の新作「諸国瀧廻り アトラクション」をご紹介します。これは、左記の厳かな滝を描いた北斎の代表作「諸国瀧廻り 美濃ノ国養老の滝」を原案にしたものです。大胆な発想によって、叫び声が聞こえてきそうな迫力あるアトラクションを描いた作品となっています。

©しりあがり寿 すみだ北斎美術館蔵

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、展示の中止や会期等の変更となる場合があります。ご来館の際は、事前に、すみだ北斎美術館のホームページで開館状況をご確認ください。

[問合せ]文化芸術振興課文化芸術担当 電話:03-5608-6115

このページは広報広聴担当が担当しています。