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すみだ区報(墨田区のお知らせ「すみだ」) 2021年11月11日号

すみだ北斎美術館に収蔵されている北斎の名品をご紹介します。

 本図は、北斎の研究者であり世界有数の北斎作品コレクターであったピーター・モース氏のコレクションの中の1枚です。「新板浮絵」という題を冠し、赤い「すやり(がすみ)」が使われた本シリーズは、保存状態が極めて良好であり、モース氏が最も大切にした作品群と伝わっています。本図には、本区の向島に鎮座する牛御前(牛嶋神社)が左側に、三囲稲荷(三囲神社)が右側に描かれており、参詣に向かう人で(にぎ)わう様子がうかがえます。牛嶋神社は昭和7年(1932年)に移転しており、三囲神社との位置関係は現在と異なっています。
 なお、本図は、「学者の愛したコレクション“ピーター・モースと楢崎 宗重”」展の後期(12月5日まで)に展示されています。



すみだ北斎美術館で開催中の企画展「学者の愛したコレクション“ピーター・モースと楢󠄀崎 宗重”」の見所を紹介します。

 本作は、浮世絵研究の第一人者であり、幅広い時代や地域の作品を収集した楢崎 宗重氏によるコレクションの中の一幅です。楢崎氏は、美術雑誌「國華」865号で本作の解説をしています。
 長沢 蘆雪(1754年から1799年まで)は、円山 応挙に学んだ江戸時代中期の画家です。奇抜な構図の作品を描き、障壁画も多く(のこ)しています。本作では母犬と乳を飲む子犬を描いています。()(ふん)など日本の伝統的な画材を用いながら、地色の暗灰色を油彩のキャンバスに見立て、顔料を厚く塗るなど、西洋から伝わった油彩画を意識して制作された作品です。
[とき]12月5日(日曜日)までの午前9時半から午後5時半まで
*入館は午後5時まで
[ところ]すみだ北斎美術館(亀沢二丁目7番2号)
[入館料]

  • 一般=1,000円
  • 高校生・大学生・65歳以上の方=700円
  • 中学生・障害のある方=300円
  • 小学生以下=無料

*観覧日当日に限り、常設展も観覧可
[問合せ]すみだ北斎美術館 電話:03-6658-8936



新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、展示の中止や会期等が変更となる場合があります。最新情報はすみだ北斎美術館のホームページをご確認ください。
[問合せ]文化芸術振興課文化芸術担当 電話:03-5608-6115

このページは広報広聴担当が担当しています。