すみだ区報2016年9月11日号

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鹿沼秋まつり

今から400年以上前に起源を持ち、江戸時代の伝統と粋を受け継ぐ鹿沼秋まつり。10月8日(土)・9日(日)の2日間は、全面に華麗な彫刻を施した屋台がまちを行き交い、お(はや)()の音色が夜まで響き渡ります。

まつりの見所

1日目 彫刻屋台の繰り込み・繰り出し

彫刻屋台が今宮神社の境内に入り、お囃子を奉納する「繰り込み」と、集まった屋台が1台ずつ神社から出ていく「繰り出し」。ここでは、まつりの伝統作法を見ることができます。

2日目 彫刻屋台の(そろ)()

"動く陽明門"ともいわれる(けん)(らん)豪華な彫刻屋台が鹿沼のまちを練り歩きます。

両日 ぶっつけ

交差点などに集まった彫刻屋台(3台~7台)が披露するお囃子の同時競演。まつりの熱気が一気に高まります。

伝統ある鹿沼のまつりをお楽しみください

鹿沼秋まつり実行委員会 委員長 佐川徹三さん

鹿沼秋まつりの魅力の1つは彫刻屋台です。今年は27町のうち、24町の屋台がまちを練り歩きます。人が何人も乗れるような大きな屋台が、これだけ多くそろうのは、全国のお祭りの中でも珍しいと思います。また、屋台全面に施された彫刻は豪壮かつ緻密で見応えがありますよ。屋台ごとに竜や虎、牡丹など彫刻の題材が違っているので、見比べてみてください。

もう1つの魅力は、「ぶっつけ」といわれるお囃子の競演です。いくつかの屋台が一か所に集まってお囃子合戦をするわけですが、どの町も他の町のお囃子につられないように全力で囃し立てるので、とても盛り上がります。

こうした屋台やお囃子をはじめ、鹿沼は受け継がれてきたまつりの伝統やしきたりを守り、大切にしてきました。伝統を今に伝える鹿沼秋まつりを、ぜひ、(たん)(のう)してください。墨田区から鹿沼まではアクセスがよく、日帰りで楽しむこともできると思いますので、ぜひ、お越しください。