すみだ区報2016年9月11日号

文化・スポーツ

-第3回-
北斎ゆかりの地探訪

「柳嶋妙見山法性寺」

北斎は、終生、柳嶋妙見を深く信仰していました。妙見菩薩は北斗七星(北辰)の化身といわれ、"北斎(とき)(まさ)"という画号もこれにちなんだものと考えられています。北斎の熱心な妙見信仰の始まりは、絵が売れず、生活に困っていたころのことでした。五月(のぼり)の注文を受け、(ほう)(そう)()けに朱色の(しょう)()さまを心を込めて書いたところ、その絵をとても喜び、大金を払ってくれた人がいました。感激した北斎は、絵描きとして生涯を終えることを妙見菩薩に誓いました。

明治時代の柳嶋妙見(法性寺)
柳嶋妙見山法性寺(業平5−7−7
問合せ文化振興課北斎美術館開設担当 TEL:03-5608-6115
http://hokusai-museum.jp