冨嶽三十六景 山下白雨(大判)
葛飾北斎の代表作の一つで、日本だけではなく海外にも知られた名作です。暗褐色で表現された富士山は、その黒い印象から、黒富士として親しまれてきました。山の麓に降る白雨(夕立)から「山下白雨」と名付けられましたが、本作には、雲一つない快晴の山頂、雲が湧く中腹、雨雲が一面を覆う山麓、そして画面右端に光る稲妻が表現されています。北斎が
この北斎の名作に、愉快な雷神を描いてみたらどうなるか、と試みたのが北斎を尊敬してやまない漫画家、ますむらひろし氏です。ますむら氏の北斎ワールドを、今回のすみだ北斎美術館企画展でぜひ、ご覧ください。