すみだ区報2018年8月11日号

特集

すみだで見つける働く魅力

自分らしく生き生きと すみだの会社 働き方は自分色

成長の機会をたくさん与えてくれる会社です

株式会社和興 小林真琴さん(平成30年4月入社)

■選んだ決め手は社員の方の熱い(おも)
社会人になったら「社会問題の解決に携わりたい」と強く思っていました。その問題とは、ものづくりの海外移転に起因する生産国の環境汚染や日本の産業の空洞化です。ものづくりの世界で、この問題に対して自分には何ができるのか挑戦したいと思っていました。

そんな中で参加した「すみだ合同企業説明会」でこの会社を知り、社員の方々のものづくりに対する熱い想いに触れ、将来のビジョンについて共感を持てたため、この会社への入社を決めたんです。

■「頑張ろう!」と思える恵まれた環境
会社では、自分が「これ、やってみよう」と思ったことを自由にやらせてもらっています。どうしたらみんなが快適に働けるのか、会社にとって何がプラスなのかを自分で考え、実行することを許してもらっています。

自分の話を真剣に聞いてくれる人がいることもこの会社の()()らしいところです。新人の自分の話なんて、聞いてもらえないと思っていましたから。話を聞いてもらえると「よし、頑張ろう!」と元気が湧いてきます。また、毎日その道のプロや、すごいエネルギーを持った方々と仕事ができ、成長する機会をたくさん与えてもらっています。周りの友人と比べても、貴重で恵まれた環境だと思います。

■地産地消をすみだから発信!
ものづくりの世界に飛び込んで私なりの夢ができました。それは、日本で作ったものを日本で使う“地産地消”の流れを加速させたいということです。ものづくりの現場が海外に移転することで生まれた様々な問題を解決するために必要となる地産地消を、ここすみだから発信していきたいです。大きな夢ですが、少しでも近づけるよう、この会社で、そしてものづくりのまち すみだで頑張っていきます。

(株)和興
アパレル縫製・企画を手掛ける。区内の中小企業と合同で新入社員研修を行うなど、ユニークな人材育成に取り組んでいる。

自分の価値を高めていきたいです

株式会社松田自動車整備工場 千葉祐比さん(平成29年4月入社)

■手に職をつけたくて
パソコンを使う作業が得意ではなかったこともあり、手に職をつけたいとの思いから、ものづくり関係の仕事を探していました。ものづくりに絞って仕事を探しているときに、「すみだ合同企業説明会」を知りました。この会社はそこで知ったんです。車に興味があったわけではありませんでしたが、条件が良さそうだなと思って面接を受けました。

■難しい仕事だからこそ…
今は塗装工程を担当しており、私は月に10台程度こなしています。修理に使う色は自分で調合しますが、これが難しいんです。同じ車種の同じ色でも微妙に違っていることが多く、車を見てどの色がどれくらい入っているかを想像し、その色に必要な塗料を選び、時には0.1g単位で調整します。この色を入れるとどのくらい変わるのかをうまく想像しながら調合しないと、3日たっても終わらないということになりかねません。しかも、修理の度合いにより使う塗料の量が変わってくるので、ぴったりの色と量の塗料が作れると「よし!」と満足感が得られますね。

■自分の価値を高められる仕事を
日々の作業の中で、色を作る作業をもっと効率化したいと感じていたので、車1台1台の色をデータ化しようと思ったんです。そうすれば、同じ色の同じ車が入庫してきた時に、データを元に微調整を加えるだけでよくなりますし、後輩に教えるときにも役立ちます。これから、このデータ数をどんどん増やしていきたいです。

また、塗装の前工程である板金の知識や技術も習得したいですね。これにより、塗装作業の質も上げられます。

この会社では、こうした工夫に自由にチャレンジできるので、とても働き()()があります。これからも色々なことにチャレンジして、会社にとっての自分の価値を高めていきたいと思っています。

(株)松田自動車 整備工場
自動車整備・板金塗装業。事業承継を機に、若手社員の意見に耳を傾け、仕事の変革に取り組んでいる。