すみだ区報2019年2月1日号

特集

つながる すみだ(びと)

概要

すみだを愛し、すみだで活躍する方をリレー形式で紹介する「つながる すみだ人」。お話を伺った方に次の方を紹介していただき、すみだを愛する人をつないでいきます。第8回は、業平在住の五十嵐 佳寿江さんです。音楽による感動体験を地域の皆さんと共有したいと、レンタルスタジオを運営されています。

五十嵐 佳寿江さん(業平在住)

Q. 五十嵐さんは現在、すみだでどのような活動をしていますか?

地域の皆さんが気軽に集い、音楽に親しんだり、自ら発表したりできる場を提供したいとの思いで、「びりーぶスタジオ」というレンタルスタジオを運営しています。

先日開催されたオペラの会も本当に感動しました。「音楽で皆様に光を」がコンセプトのアルモニア ムジカ代表の村沢さん主催で、この小さなスタジオで本物の音楽が体験できるのです。目の前で聴けるコンサートは、演奏家とお客様の気持ちが一つになる最高の時です。こんなに心が豊かになる感動の瞬間を、墨田区の多くの方々に感じていただきたいと願っています。

私は以前、フランス料理のシェフをしていたので、料理を振る舞いながらの催しを行うこともあります。また、お子さんと一緒に楽しめるコンサートも開催しているので、ぜひ、気軽にたくさんの方に足を運んでいただきたいです。

「びりーぶスタジオ」でのオペラコンサートの様子
腕をふるったフランス料理で、皆さんと楽しい交流のひととき

Q. すみだで現在の活動を始めたきっかけは何ですか?

誰にでも、自身では気づいていない才能があると思うんです。その隠れた才能を引き出すお手伝いができたら、と「びりーぶスタジオ」を始めました。

私がコックをめざした約40年前は、女性のコックはとても珍しくて、なかなか修行をさせてくれる店もありませんでした。そんな中「うちの店で修業しなさい」と言ってくれた老舗イタリア料理店の総料理長がいて、その方のおかげで料理人になることができました。その後も私を応援してくださる方々との出会いで、今の私があるんです。だから、そんな方々への恩返しの気持ちもあり、私も誰かの挑戦を応援できれば、と思っています。

Q. 五十嵐さんは、すみだのどんなところが好きですか?

一番は、やはり自分が生まれた場所でもありますし、帰ってくると安心できるところが好きですね。

また、このまちはコミュニケーションが活発だと思います。近所の方の「おじちゃん!」「おばちゃん!」という声が聞こえると、ホッとしますね。子どものことを「ダメよ!」って叱ってくれる人もいます。昭和初期の日本の良いところが、墨田区には未だに残っているなと感じます。

このまちのこの雰囲気を、子や孫、ひ孫の世代にもつなげていきたいな、と思っています。

次回登場してくださるのは・・・

五十嵐 佳寿江さんの弟で、個人商店からすみだの活気づくりに貢献している波木井 信之さんです。

問合せ広報広聴担当 TEL:03-5608-6223