すみだを愛し、すみだで活躍する方をリレー形式で紹介する「つながる すみだ人」。お話を伺った方に次の方を紹介していただき、すみだを愛する人をつないでいきます。第9回は、業平在住の波木井 信之さんです。業平で50年以上続く青果店の2代目として、地域の方へ自ら新鮮な野菜を届けるなど、真心とアイディアで多くの方に愛され続けています。
特集
つながる すみだ人
概要
Q. 波木井さんは現在、すみだでどのような活動をしていますか?
業平で、創業50年以上の青果店を経営しています。現在は、店舗での販売に加え、区内の保育園や小学校等にも新鮮な野菜を配達しています。父から店を継いだのは8年ほど前ですが、仕事はこれまでこの八百屋一筋、すみだに根ざした商売を心掛けています。
私の父は非常におおらかな人で、町内会をはじめ地域に貢献してきました。若い頃から自由に経営に携わらせてくれたので、私が店舗での販売だけでなく野菜の宅配を始めたときも、反対することなく見守ってくれていました。
Q. すみだで現在の活動を始めたきっかけは何ですか?
昔は、うちの周りも全部個人商店で、ずいぶん
野菜を届けている近くの保育園の子どもたちは、「おじちゃんありがとう」と、よく遊びに来てくれるんですよ。子どもたちからもらった絵や手紙は宝物で、店に大切に飾ってあります。相手のことを思って自分が仕入れた野菜で、こうやって喜んでくれていると思うと、非常にやりがいを感じますね。
Q. 波木井さんは、すみだのどんなところが好きですか?
やっぱり下町人情あふれるところですかね。そしてみんな顔が知れています。道を通れば、挨拶してくれる。人がとても温かいまちです。
うちがこれまで青果店を続けてくることができたのも、やっぱりそんな温かい人たちのおかげですね。地元の人たちがみんな「やめないで」と言ってくれるんですよ。だから、その期待にはなるべく長く応えていきたいです。人とのつながりを、これからもずっと大事にしていきたいと思っています。