すみだ区報2019年4月1日号

特集

つながる すみだ(びと)

概要

すみだを愛し、すみだで活躍する人をリレー形式で紹介する「つながる すみだ人」。お話を伺った方に次の方を紹介していただき、すみだを愛する人をつないでいきます。第10回は、業平在住で三代続く江戸っ子の古姓政廣さん。町会の防火部長として、地域の安全のために日々奔走されています。

古姓政廣さん(業平在住)

Q. 古姓さんは現在、すみだでどのような活動をしていますか?

町会の防火部長として、防災の啓発活動に力を入れています。昨日も消防署員と一緒に各家庭を訪問していました。8年前の東日本大震災では、転倒した家具の下敷きになって亡くなった方がたくさんいたんです。その点について、皆さんの意識を高めてもらいたくて、家具の転倒防止を呼びかけたり、チラシを配ったりしました。

また、毎年10月には防災訓練を行っています。町会単独で実施しているのは、うち以外はほとんどないと思います。近頃は、町会のメンバーにサラリーマンが増えてきました。いざという時、すぐに駆けつけられない人もいると思うので、特に、地域の高齢の方には訓練に参加してもらうようにしています。

Q. 地域での活動を始めたきっかけは何ですか?

この地域は牛嶋神社・押上天祖神社・江東天祖神社・榎戸稲荷神社の4社の氏子で、祭りがとても盛り上がるんです。その担い手が必要だったので、私が20代の頃、町会で祭りの"(むつみ)"を作りました。その後、睦出身者が町会の役員になる流れができ、今もこの町会の特徴になっています。私も若い頃は睦に加わり、長年祭りの運営に当たっていましたが、50代で睦を卒業し、町会の役員になりました。今は、睦のメンバーにも、町会活動を手伝ってもらっています。町会と睦がうまい具合に連携できているいい状態を、今後も続けていきたいです。

"睦"で活躍していた頃に着ていた法被を披露していただきました。

Q. すみだのどんなところが好きですか?

あまり意識したことはないですが、買物や交通の便も良く、とても暮らしやすいところですね。うちは金属加工業を営んでいますが、お得意様は区外の会社ばかりということもあり、商売をするなら区外に行った方がいい面もあります。でも、ここを離れる気にはなりません。言葉で説明するのは難しいですが、生まれ育った土地ですからね。人のこともまちのこともよく分かっているので安心ですし楽ですよ。

最近は、この地域もだいぶ変わってきました。工場が減り、マンションやホテルがどんどん増え、昔に比べて地域に関心がある人が減ってきてしまっているのを感じます。ですが、そんな中でも祭りや町会の活動を通して、人のつながりを大切にしていきたいと思っています。

次回登場してくださるのは・・・

古姓さんの取引先で、地域のものづくりを盛り上げようと、積極的に活動している池田制義さん(左)・池田貴行さん(右)のお二人です。

問合せ広報広聴担当 TEL:03-5608-6223