「『綴(つづり)プロジェクト』高精細複製画で綴(つづ)る スミソニアン協会フリーア美術館の北斎展」の作品のご紹介
「十二ヶ月花鳥図」六曲一双 紙本着色　フリーア美術館所蔵

六曲一双のこの大作には、1月～12月に対応する花鳥図が描かれています。右から順に、竹と樹上(じゅじょう)の鶴（1月）、桜と鮎(あゆ)（2月）、菜の花の種と狐(きつね)、蝙蝠(こうもり)（3月）、燕子花(かきつばた)と杜鵑(ほととぎす)（4月）、水藻(すいそう)と亀（5月）、蓮(はす)と白鷺(しらさぎ)（6月）、葛(かずら)と鶏(にわとり)（7月）、枇杷(びわ)と雀(すずめ)（8月）、菊とガチョウ（9月）、楓(かえで)と雉子(きじ)（10月）、枯れた後の薊(あざみ)か野芥氏(のげし)と思われる植物と雁(がん)（11月）、雪椿(ゆきつばき)と子犬（12月）となっています。この作品には作者を示す落款がありませんが、精緻な描写や動物たちの姿から、現在では北斎の作品と考えられています。この作品の高精細複製画は、7月28日(日)まで本企画展で展示しています。本企画展の詳しい内容は、すみだ北斎美術館のホームページをご覧ください。