すみだ区報2019年11月11日号

特集

ここには輝けるステージがある
すみだの企業で活躍する若者たち

有限会社サトウ化成

ウレタン等の緩衝材の型抜き加工やフッ素コートを得意とするメーカー。小ロットでも、幅広いニーズに応じる柔軟な対応力に定評がある。

小田垣 宥希さん
「早く社会に出たい」と一念発起し、情報系の大学を中退し、現在の仕事へ就く。緩衝材の抜き加工のほか、専用ソフト(CAD)の図面に沿って型を抜くカッティングプロッタを扱える社内唯一の存在。幅広いニーズに応えられる自社の強みを広く知ってもらいたいと語る、若き5年目。

(おも)いを形にする醍醐味(だいごみ)

大学では、デザインの基礎を学ぶことができましたが、ある程度のことを身に付けてからは、ものづくりを通じて早くビジネス社会に出たいという気持ちが強くなり、入社を決めました。

自分の考えたイメージをCADを使って図面に起こし、実際のモノとして作り上げるところまで携われることが何よりのやりがいです。

先日は、歯科医師の方から、展示会等で使う複数の治療器具を収めることができ、なおかつディスプレイの土台としても使えるウレタンの製作依頼がありました。異なる形状の数々の器具を取り出しやすく、整然と収めるデザインの考察には苦労しましたが、イメージどおりの仕上がりに、お客様にも大変満足していただけました。

仕事もプライベートも充実

中小企業は、残業が多くて仕事もハードというイメージがあるかもしれませんが、うちの場合は残業がほぼないので、午後5時半にはオフになっていますね。ワークライフバランスがしっかり取れているので、毎日がとても充実しています。

休日の計画も立てやすいですし、突発的なプライベートの事情などにも、とても理解をしてもらえるので、働きやすい環境だなと実感しています。

対応力の高さを広めたい

弊社は、カッティングプロッタの導入によって、これまでよりも、さらに細やかで幅広いニーズにお応えできるようになりました。

しかし、弊社で対応できるような仕事の発注先をなかなか見つけられない企業があるという話も聞いています。これから、さらに弊社の手掛けた製品が流通し、弊社の持つ技術と対応力の高さが広く知れ渡ってほしいと思っています。

将来的には、インターネットでも受注できるようにして、様々な場面で弊社の製品を使っていただけるようにしたいですね。私も、その一翼を担う存在として、日々の業務に力を尽くしていきたいと思います。

切り抜いたウレタンの確認作業。ちょうどよいサイズになるまで試行を繰り返します。