すみだ北斎美術館に収蔵されている北斎の名品をご紹介します。
葛飾北斎「画本狂歌 山満多山 」上 (版本)
現在の東京ではほとんど見られなくなりましたが、江戸では6月中旬頃が蛍の見頃でした。特に王子(北区)では早い時期から見ることができ、ほかにも谷中の蛍沢(台東区)、高田落合姿見橋(豊島区高田・新宿区西早稲田)辺りなどが蛍の名所として知られていました。本図は、江戸川の高田落合姿見橋付近の蛍狩りの様子です。現在の神田川のうち、江戸時代は神田上水の余水が流れる文京区関口台町から飯田橋の堀までを江戸川と称しました。