すみだ区報2021年2月11日号

特集

すみだの未来は、私たちの手で切り(ひら)く!
中学生区議会

中学生区議会を経験して

中学生区議会当日に議長および代表質問を行った4人の中学生に、中学生区議会を経験した感想や、代表質問に込めた思いなどを教えていただきました。

中学生議長

横井莉都さん(竪川中学校)

今回〝中学生議長〞として経験したことを()かしこれからも自分にできる活動を積極的に行いたい

コロナ禍のため、区の事業に関する説明をDVDで見ることになりました。疑問に感じたこと等をすぐに区の担当の方に質問することができず、コミュニケーションには苦労しました。議会当日は緊張しましたが、人前で話す力が身に付き、とても良い経験になったと思います。議長として心掛けたことは、議場にいる全員に聞こえるように発言はゆっくり、ハキハキと話すようにし、なるべく聞いている皆さんの方を見るように気を付けました。

また、議長席まで歩いていくときは、〝自分が議長である〞という自覚をもち、背筋を伸ばして堂々と歩くようにしました。今回は議長のため、代表質問の機会はありませんでしたが、区には、若者から高齢者までどの世代の人も住みやすく、今後いつ起きてもおかしくない地震等の災害対策などがしっかりしていて、安心・安全に暮らすことのできるまちをめざしてほしいです。今回、中学生区議会に参加し、様々な力が身に付いたと感じています。この経験を今後に活かしていき、もし自分にできるボランティア活動などがあれば積極的に参加していきたいと思います。

代表質問(福祉)

宮崎由羽さん(本所中学校)

地域で困っている人のために気軽に助け合えれば〝全ての区民から笑顔があふれる″まちになるはず

コロナ禍で開催される中学生区議会ということで最初は不安や心配な面もありましたが、区の担当の方から中学生区議会に関する資料や DVDを事前に送っていただいたので、心の準備も十分に、安心して参加することができました。また、区長さんに自分の意見を聞いていただけるという貴重な経験ができたので、とても(うれ)しく感じました。私が代表質問をした「高齢者事業」というテーマの中で、一番考えた内容は〝私たち中学生だからこそできることは何だろう〞ということでした。高齢者の方々が孤独を感じず、地域とコミュニケーションを図ることができる環境を作るためには、何が必要かを考えました。今回このような機会をいただき、私自身、これまでより真剣に地域の暮らしについて考えるようになりました。幅広い世代の区民がより幸せに生活するためには、地域での助け合いやサポートがもっと気軽に受けられることが必要です。そうすれば、困っている人や支援を必要としている人に対して優しいまちになり、全ての区民からいきいきと笑顔があふれ、新型コロナウイルスにも負けないまちになると思います。

代表質問(まちづくり・防災・環境)

大谷敦也さん(墨田中学校)

取り上げた題材は、課題の改善をしながら〝多くの人が楽しめる内容〞となるよう考えた

中学生区議会に向けて代表質問の練習を毎日していました。しかし、当日になり、いざ多くの人の前で自分の意見を述べるとなると、とても緊張してしまいました。ただ、壇上で意見を述べる際には、「大きい声」と「目線を上げる」という2つのことを意識し、それらについてはしっかりできたと思います。代表質問の内容を考えたり、作成したりするときは、色々な人の立場に立ち、できるだけ多くの人が楽しめる内容を考えるようにしました。

また、〝区がよくなるためにはどうすればよいのかということ〞を念頭に置き、自分の意見をまとめるように心掛けました。そこで、現在、区に改善してもらいたい題材として「食品ロス対策」を選びました。質問を考える上で、課題については、指摘するだけではなく、多くの人が楽しみながら改善できるような内容となるように工夫しました。私の提案で区の食品ロスが少しでも減ればよいと思います。

今はコロナ禍ですが、区はこれを乗り越え、老若男女問わず全ての人が楽しく安全に暮らせるまちになってほしいと思います。

代表質問(地域力)

後藤天雅さん(吾嬬立花中学校)

質問は〝分かりやすい言葉〞を選び、身近な人も興味をもち、理解できるように思いを込めた

中学生区議会が終わるまで、本当に不安でいっぱいでした。新型コロナウイルス感染症の影響で事前学習の機会がなくなってしまい、中学生区議会が当日どのような雰囲気で行われるのか、全く想像ができなかったからです。当日の日程が全て終わった後は、やり切ったという気持ちになりました。代表質問を作成する上で意識したことは、〝分かりやすく伝えること〞でした。聞いてくださっている方に興味をもってもらうだけではなく、自分が提案する内容に共感してもらえるよう、言葉選びを工夫をしました。また、質問内容には「幼い子どもたちにも自分の住んでいる区に興味をもってもらえるように」という思いを込めました。私自身に4人の兄弟がいることもあり、質問内容には年齢を問わず多くの人たちに分かりやすく、理解してもらえるような言葉を使うように心掛けました。

今回、代表質問を作成する中で、区には葛飾北斎や両国の相撲のように歴史的な強みがたくさんあると感じました。今後、そういった強みを存分に活かし、「昔ながら」を身近に感じられるまちになってほしいと思います。