すみだ区報2021年4月1日号

特集

つながる すみだ(びと)

概要

すみだを愛し、すみだで活躍する人をリレー形式で紹介する「つながる すみだ人」。お話を伺った方に次の方を紹介していただき、すみだを愛する人をつないでいきます。第31回は、環境への様々な取組や、行政書士として区内の小・中学校で法教育の出前授業や職業講話授業などを行っている、横井貴広さんです。

伊藤史晃さん(石原在住)

Q. すみだでどのような活動をしていますか?

「エコンチェルト(環境と協奏)」という団体の代表として、環境に関するイベントを主催しています。例えば、春は徹底してごみを出さない工夫をした「エコ花見」、夏は雨水や風呂の残り湯を利用した「打ち水大作戦」、冬は自然観察をしながら仮装をしてごみ拾いをする「大掃除大作戦」といったイベントがあります。「楽しく、無理せず」をモットーに環境に貢献する活動を続けており、活動にあたっては、つながりをコンセプトに環境に貢献するアイディアを、まずは自らが楽しみながら実践し、様々な団体に呼びかけています。

また、仕事である行政書士として毎年、区内の小・中学校で法的な考え方を学ぶ出前授業や、行政書士の職業についての講話授業を行っています。授業では「法律クイズ」等を用いながら、何のために法律があるのかや、法律家にとって大切なことなどを、子どもたちが自ら考えて楽しく学んでもらえるよう心掛けています。

Q. 現在の活動を始めたきっかけは何ですか?

私は初めから環境問題に興味があったわけではありません。鉢植えや盆栽を手入れしていた祖母の影響で、最初は植物の育て方を独学で学びました。その後、区内にある公園の花壇のデザインや管理をする「コミュニティガーデン委員会」に参加し、当時の公園のごみの多さに驚き、朝に一人でごみ拾いを始め、その頃から環境問題を意識するようになりました。ごみ拾いを続ける中で、「すみだ環境共創区民会議」の委員にご推薦いただき、就任しました。その会議の有志で立ち上げたのが「エコンチェルト」です。もう12年目になりますが、みんな仕事をしながら活動しているので、自分ができる範囲で「楽しく、無理せず」に活動を続けることがやはり大切だと思います。

学校での授業を、最初に依頼してくれたのは母校の中学校でした。当時も現在も、引き受けるからには、私が一方的に話す授業ではなく、子どもたちが考え、楽しく参加できるような内容にしたいと思い、授業を工夫しています。子どもたちの考えや素直な反応を見て、私自身も学ぶことが多いです。

昨年冬の「大掃除大作戦」では、活動の様子がケーブルテレビで放送されました。
季節ごとに様々なイベントを開催しています。
八広小学校での法教育の授業の様子。身近なことを題材にした法律クイズでは、まずは一人ひとりが考え、なぜその答えなのかをグループで話し合い、最後に横井さんが解説します。

Q.横井さんは、すみだのどんなところが好きですか?

すみだは温かい方が多く、人と人がつながりやすいまちだと思います。様々な活動を行う中で実感しましたが、一つの活動からいろんな人や団体とつながることができ、私自身も活動の幅がどんどん広がりました。もし、新しく何かを始めようと思っている方がいたら、興味のある催し等に一度参加してみるといいと思います。区内には、まちのために、様々な活動をされている〝すみだ愛〞に(あふ)れた人たちが多いので、きっと良い出会いとなるはずです。これからも生まれ育った墨田区で、仕事や地域活動を通し、地元への恩返しをしていきたいと思います。

次回登場してくださるのは・・・

看護師や保育士のスタッフがいて、子育て中の方々が気軽に育児相談や交流ができる子育てカフェを営んでいる、錢谷聖子さんです。

問合せ広報広聴担当 TEL:03-5608-6223