すみだ区報2021年5月11日号

特集

すみだ郷土文化資料館 企画展
すみだのスポーツの殿堂「国技館のあゆみ」

本企画展の一部をご紹介!旧国技館の変遷

初代の旧国技館は、江戸時代に回向院が相撲の興行場所となったことをきっかけに、1909年(明治42年)に回向院の一角(両国2丁目)に開館し、「国技館」と命名されました。旧国技館は、東京駅や日本銀行本店などの設計でも知られる著名な建築家たちが設計しました。ドームの形など、旧国技館と東京駅を見比べると、似ている箇所を見つけることができます。その後の外観の変化も本展示で詳しく解説します。

火災や関東大震災、東京大空襲で3度全焼する憂き目に遭った旧国技館は、その度に大規模修復され、使われました。

旧国技館はメモリアルホールと改称され、プロレス興行などが行われていました。

その後、メモリアルホールから国際スタジアム、続いて日本大学講堂と、時代の流れとともに名称が変わっていきました。この頃、プロボクシングの世界タイトル戦の会場となるなど、旧国技館は、いくつもの名勝負の舞台となりました。

旧国技館は、相撲だけでなくボクシングやプロレスなどの格闘技や、イベントの会場として1983年(昭和58年)に解体されるまで、多くの人々に親しまれました。