すみだ区報2022年4月11日号

文化・スポーツ

蹄斎北馬(ていさいほくば)朝妻舟(あさづまぶね)」(肉筆画)

すみだ北斎美術館で開催中の企画展「北斎花らんまん」展の見所を紹介します。

本作は、北斎の門人である蹄斎北馬が手掛けた肉筆画です。朝妻舟とは、現在の滋賀県米原市朝妻の港を行き来した遊女の乗る舟を指します。江戸時代前期から中期に活躍した絵師である英一蝶(はなぶさいっちょう)には、描いた遊女の作品がもとで糾弾され、流罪に処されたという説があります。この説から一蝶の朝妻舟の作品が有名になり、ほかの絵師にも描かれるだけではなく、長唄や舞踊も制作されました。本作では、柳と山桜の下に舟を浮かべ、舞い散る花びらの中で物憂げに水面を見つめる遊女の姿が描かれています。本作は、「北斎花らんまん」展の前期(4月17日まで)で展示されています。

とき5月22日(日)までの午前9時半~午後5時半
*入館は午後5時まで
ところすみだ北斎美術館(亀沢2-7-2)
入館料
▼一般=1000円
▼高校生・大学生・65歳以上の方=700円
▼中学生・障害のある方=300円
▼小学生以下=無料
*観覧日当日に限り、常設展・常設展プラスも観覧可
問合せすみだ北斎美術館 TEL:03-6658-8936
*詳細は、すみだ北斎美術館のホームページを参照

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、展示の中止や会期等が変更となる場合があります。ご来館の際は事前に、すみだ北斎美術館のホームページで開館状況をご確認ください。

問合せ文化芸術振興課文化芸術担当 TEL:03-5608-6115