すみだ区報2022年5月11日号

文化・スポーツ

葛飾北斎「諸国名橋奇覧(しょこくめいきょうきらん) 山城(やましろ)あらし山吐月橋(やまとげつきょう)」(錦絵)

すみだ北斎美術館で開催中の企画展「北斎花らんまん」展の見所をご紹介します。

本図は、実際に存在する橋や物語に登場する橋などの珍しい橋を描いたシリーズ、諸国名橋奇覧のうちの1図です。嵐山は、京都府京都市に位置しており、桜や紅葉で名を()せる風光明媚(ふうこうめいび)な景勝地として知られています。また、後嵯峨天皇(ごさがてんのう)が吉野の桜を移植したことから桜の名所になったといわれています。吐月橋とは、嵐山の北側を流れる桂川に架かる渡月橋(とげつきょう)を指しています。橋の上から景色を眺める画面左に描かれた2人の人物は桜を見ているのでしょうか。橋を渡り嵐山の方面へ向かう人々、川で木材を運ぶ人々、春の長閑(のどか)な風景が広がっています。本図は、「北斎花らんまん」展の後期(5月22日まで)に展示されています。

とき5月22日(日)までの午前9時半~午後5時半
*入館は午後5時まで
ところすみだ北斎美術館(亀沢2-7-2)
入館料
▼一般=1000円
▼高校生・大学生・65歳以上の方=700円
▼中学生・障害のある方=300円
▼小学生以下=無料
*観覧日当日に限り、常設展・常設展プラスも観覧可
問合せすみだ北斎美術館 TEL:03-6658-8936
*詳細は、すみだ北斎美術館のホームページを参照