すみだ区報2022年9月1日号

特集

つながる すみだ(びと)

概要

すみだを愛し、すみだで活躍する人をリレー形式で紹介する「つながる すみだ人」。お話を伺った方に次の方を紹介していただき、すみだを愛する人をつないでいきます。第46回は、昭和10年に創業して以来、今もなお、地元に愛され続ける酒屋「岩田屋商店」(東向島4-43-6)を営む岩田 雄次郎さんです。

岩田 雄次郎さん(東向島在住)

Q. すみだでどのような活動をしていますか?

全国各地のこだわりの日本酒や焼酎、各国のワインのほか、国産にこだわった乾き物などを取りそろえた酒屋を営んでいます。以前は店舗のある大正通り商明会の会長も務めていました。毎月の役員会の開催のほか、商明会で春と秋に開催している「超目玉市」の運営などに携わりましたね。超目玉市は50年続いていて、文字どおり、商明会の各店舗で〝超目玉〞商品をご用意する大変お買い得なイベントなんですよ。

現在は、私はサポート役として商明会に参加しています。コロナの影響や、お客さんの層の変化などで(にぎ)わいが少なくなってきたと感じることもありますが、新しく着任した方々が一生懸命盛り上げてくれていて、とても(うれ)しいです。超目玉市は、今年も11月に開催する予定ですので、ぜひ、来てくださいね。

Q. 現在の活動を始めたきっかけは何ですか?

今の店は、昭和10年に父が創業しました。私が大学生の時に、店の従業員が退職したことをきっかけに手伝うようになり、大学卒業後は2代目として本格的に関わるようになりましたね。

コロナ禍で、商明会内で店舗が減ってしまったりすると、とても悲しく思います。そんな苦しい状況の中でも、3代目であり、唎酒師(ききさけし)でもある息子が、店舗で購入したお酒をその場で楽しむことができる「角打ち」を始めたり、全国の蔵元と直接取引をして珍しい銘柄を提供したりするなどして、最近では若い方や家族で来る方も増えました。こうした賑わいが、店舗だけではなく商明会全体に広がってくれたら、と思います。息子の存在は、とても頼もしいですね。

一方で、私からお客さんには「ぜひ楽しんでもらいたい」という思いで、趣味である珍しい苗字の収集を()かしてクイズを出したり、学生時代から続けている新聞の切り抜きを披露したりしています。〝酒の(さかな)〞として、好評なんですよ。また、看板娘、ならぬ、看板亀の「かめ吉」もいて、子どもたちに大人気です。ぜひ、気軽にふらっと立ち寄ってみてくださいね。

店内にある角打ちスペース。3代目の岩田謙一さん(写真中央)のアイディアで、人と人とのつながりが生まれる場所となっています。
看板亀の〝かめ吉〞。「迷子になっても戻ってこれるように、甲羅には名前と住所を貼ってあります。近所でも人気で、特に子どもたちは喜んでくれますね。」

Q. 岩田さんは、すみだのどんなところが好きですか?

他の自治体と比べて、コロナ対策が充実しているところです。テレビを見ていても、ニュース等ですみだの紹介から始まるものが多く、自分が住んでいる地域としてとても誇らしく思います。

また、東京スカイツリー®が建ってからは、区外からたくさんの方が観光で訪れるようになり、まち全体がより明るくなった気がして、とても嬉しいです。これからも、地域の皆さんに寄り添いながら、このまちのように、新たな賑わいをつくっていきたいです。

次回登場してくださるのは・・・

創業約90年続く「若林自転車店」を営み、自転車に乗る人の安全を第一に修理などを手掛ける若林太市さんです。

問合せ広報広聴担当 TEL:03-5608-6223