すみだ区報2022年12月21日号

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すみだSDGs(エスディージーズ)ステーション

SDGs「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」は、人類がこの地球で暮らし続けていくために2030年までに達成しなければならない世界共通の17の目標です。

目標達成に向けて知っておきたい理念や特徴をご紹介します 目標2「飢餓をゼロに」・目標13「気候変動に具体的な対策を」

SDGsの17の目標(ゴール)のうち、目標2「飢餓をゼロに」・目標13「気候変動に具体的な対策を」は、どのような課題を解決しようと呼び掛けているのでしょうか。

地球温暖化による気候の変化(気候変動)が、集中豪雨等の自然災害や高温、干ばつなどを引き起こしています。干ばつなどは深刻な食料難に加え、食料価格の上昇や農業の働き口の減少などを引き起こし、飢餓に苦しむ人をさらに増やします。国際連合の最新の統計によると、2021年時点で飢餓に苦しむ人は、世界で8億2800万人に上り、前年より4600万人も増加しました。

一方で、農林水産省・環境省の令和2年度推計によると、日本では、まだ食べられる食品の廃棄(食品ロス)は年間522万tで、社会問題となっています。この廃棄量は国連世界食糧計画(WFP)が途上国へ行う食料支援の約1.2倍の量に当たり、飢餓に苦しむ人を救うための食料よりも多くの食料が廃棄されている現実があります。

このような食品ロスへの対策として、区では余った食品を回収し、民間事業者を通じて福祉施設や生活困窮者等へ広く届ける「フードドライブ」を実施しています。食品ロスの削減は、食品の焼却処分時に発生する二酸化炭素(CO₂)の削減につながり、地球温暖化も防ぐことができます。

また、地球温暖化対策としては、家庭の電力を再生可能エネルギーに切り替えるなど、「CO₂を出さない暮らし」に変えていくことも大切です。区の「すみだゼロカーボンシティ2050宣言」の下、地球温暖化を防ぐためには、どのような「ACTiON!(行動)」ができるか、ぜひ、考えてみてください。

問合せSDGs未来都市政策調整担当 TEL:03-5608-6231