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更新日:2020年10月30日
中学生議員からの質問
私達は、レガシーに関する提案をいたします。レガシーとは、遺産という意味です。私達が残せる、オリンピック・パラリンピック後のレガシーについて討議した結果、路上喫煙を無くす取組について提案したいと思います。
私達が普段、路上喫煙者の様子から、痛苦を感じる点が二点あります。一つは、目が痛くなることです。自転車に乗っている時や、歩いている時、タバコの煙が目に入り、痛くなったことがありました。二つ目は、路上に火がついたままタバコが捨てられていることです。歩いているとき踏んでしまい、不快に思いました。また、公園で小さな子供が拾おうとしていて、母親が注意していたのを見たことがあります。どちらも危険で、早急に解決しなくてはならない問題です。タバコを根本から無くすのは難しいことですが、「タバコをやめよう」と思うきっかけを作ることが大事だと考えました。そこで私たちは、自分達、中学生ができることを軸として三つの取組を考案しました。
一つ目は、ボランティア清掃です。地域で行っているボランティア清掃を通して、「吸い殻の落ちていない墨田区=ポイ捨てをしにくい墨田区」を目指すというものです。二つ目は、募金活動です。ボランティア清掃の際に募金活動をし、そこで集まった資金をもとに喫煙所を増やしていくということです。三つ目は、ポスターコンクールです。小中学校で、ポスターコンクールを開催し、選ばれた作品を地域に貼り、多くの人に見てもらうことで、路上喫煙を無くしていけることを願います。以上で、提案を終わります。
2020年に東京オリンピック・パラリンピックが行われることをきっかけに、少しずつ路上喫煙が無くなっていくことを切に望みます。そして、吸う人も吸わない人もより良く過ごせる墨田区を私達と共に築き上げていただきたいと思います。この提案に対する区の考えをうかがいます。よろしくお願いします。
区長からの答弁
ただいまののご質問に順次お答えします。
最初のご質問は、ボランティア清掃についてです。
現在、区が設置している8つの喫煙所及びその周辺は、啓発指導員が、路上の吸い殻を集めるなどの清掃を行っています。また、区では、町会長・自治会長のみなさんに環境改善推進員になっていただき、まちの美化活動などをお願いしています。さらに、一部の区立公園、児童遊園などは、区が地域のみなさんと協定を結び、公園内の清掃もお願いしています。
これらに加え、日々清掃を行っていただけるボランティアの方々が増えれば、今以上に区内がきれいになります。区としても、ボランティアの方々にお願いできる範囲、衛生や安全などを検討しながら、ご提案の内容については参考とさせていただきたいと思います。
次に、喫煙所設置のための募金活動についてです。
ボランティア清掃の際に喫煙所を設置するための募金を行っていただくことは、区として大変ありがたいことですが、現在、新たに喫煙所を設置するために、適切な場所を確保することが難しい状況にありますので、当面は、現在ある喫煙所を活用しながら、喫煙マナーの向上を図っていきたいと思います。
最後に、路上喫煙防止のためのポスターコンクールについてです。
地域の小・中学生の皆さんが制作したポスターがまち中に掲示されることは、喫煙する大人が見て、自身のマナーを見直すことや、禁煙のきっかけにもつながると考えます。また、コンクールを通じて、皆さん自身が、喫煙やマナーなどについて考え、家族や友達と話し合う、とても良い機会にもなりますので、ご提案の内容については参考にさせていただきたいと思います。
私は日頃から、人と人とがつながることで地域の課題を解決する力を「地域力」と定義し、その力を向上させたいと考えています。今回のご提案は、そのためにも大変有効なものであると思います。また、東京2020大会のレガシーとして、誰もが快適に暮らし続け、多くの人々が訪れる墨田のまちを作っていくことにもつながりますので、これからの区政の参考とさせていただきます。
以上で、ご質問に対する答弁を終わります。
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