ページID:470365601
更新日:2022年2月22日
中学生議員からの質問
私は地域で防災に対する意識を高めるために起震車などによる防災活動の啓発を提案します。
起震車は小学校などで体験することが多いですが、大人になってからはこのような機会が減り、防災への意識が疎かになっていると思います。内閣府の防災に関するアンケート調査によると、地震に対する関心や不安はもっていても、防災イベントなどに積極的に参加する方は2割程度となっています。
そこで、起震車が大きな公園や広場をまわり、起震車体験の機会を増やすことで、防災意識を高めたいと思います。また、地震の際の家具の転倒を防ぐための方策なども伝える機会をつくりたいと思います。
そして、この取り組みを区民に周知してもらうため、小学校・中学校でポスターを制作し、街の掲示板などで知らせたいです。小学生・中学生が作成することで保護者や地域の方々にも情報の輪が広がりやすいと考えます。さらに、可能であれば家のポストに日時や概要を書いた便りを投函しておくのも効果的だと思います。
そしてもう一つ、土嚢倉庫や避難ルート確認のための地域巡りを提案します。区民の皆様に避難ルートや避難所を広く把握してもらうために参加する方の年齢層を幅広く設定した上で地域巡りをしたいと思います。避難所や避難ルートの確認だけでなく、新たに土嚢倉庫の確認も交えるといい効果があると思います。
さらに、備蓄品にはどのようなものが必要か、訪れている場所が海抜何メートルで、どれほどの時間で津波が来てしまうかなどのクイズを出しつつ、地域巡りをしたいと思います。その案内役に中学生ボランティアを募り、自分たちが教える立場に回ることによって中学生の知識もより深まり、地域全体で防災に対する意識が高まるのではないでしょうか。
これらの案が実現できれば、年齢、世代を問わずに地域全体で防災意識が高まり、急な災害時にも皆で支え合って対応できるようになっていくと思います。この提案に対する区の考え方を伺います。よろしくお願いします。
区長からの答弁
ただいまのご質問にお答えします。
まず起震車などによる防災活動の啓発についてです。
起震車を体験する機会としては、皆さんも参加したことのある小中学校での防災訓練や町会・自治会などが自主的に行っている訓練があります。その他にも「すみだまつり・こどもまつり」や皆さんの代表の方が参加している「墨田区総合防災訓練」といった行事などがあります。私も様々な方に体験していただくことが重要と考えており、さらに周知を図っていきます。
また、家具の転倒防止などを呼び掛けるポスターを小中学生が作成し、地域の方々にお知らせするなど、防災対策の普及啓発の役割を担っていただくことを非常に心強く思います。これからも小中学生に協力いただきながら、防災意識を高める取組みの輪が広がるよう区としても支援していきます。
次に、避難所や避難ルートの地域巡りについてです。
すでに一部の学校ではPTAの行事として行っているところもあります。また、大学や町会・自治会の方が連携して「防災遠足」と題して実施している例もあります。提案のあった「土嚢ステーションの確認」や「中学生ボランティア、中学生自主防災組織の皆さんがクイズを出しながら避難所や避難ルートを案内する取り組み」は、地域住民だけでなく中学生の皆さんも、楽しみながら災害時の行動を確認できるよい機会にもなります。今後、「地域の防災意識をさらに高めるにはどのようにすればよいか。」を考える際の参考にさせていただければと思います。
ご存知の通り、ここ数年、頻繁に日本各地で自然災害が発生しています。そのような中で、議員が提案する、「年齢、世代を問わずに地域全体で防災意識が高まり、急な災害時にも皆で支え合って対応できる」ようなまちこそが、区民の皆さんにとっての「安全安心なまち」であると思います。今後も地域の皆さんと協力しながら私も先頭に立って、全力で取り組んでいきます。以上でご質問に対する答弁を終わります。
お問い合わせ
このページは広報広聴担当が担当しています。