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テーマ1 笑顔あふれるまちすみだ

ページID:237933618

更新日:2022年6月2日

中学生議員からの質問

 私は、中学生が小学生と遊びや勉強、運動を一緒にする、交流サークルの発足を提案します。
 この交流サークルは、区内の中学生がボランティア活動の一環として行い、放課後や休日や祝祭日に、中学校や小学校の校庭や体育館、空き教室等を使って行うものです。この活動は、区内10校の中学校で行います。各校の生徒会や有志などの代表者が集まり、意見交換等を通して活動の内容を企画します。各校で進めるよりも、区内の中学校で協力して企画、運営をすることで、よりよいアイデアが生まれると考えます。また、年に何回か、全中学校で行う合同のイベントを企画するなどし、墨田区全体でこの活動を盛り上げていきたいです。

 この活動の目的は3つあります。
 第一は小学生の居場所づくりです。一人っ子の児童、友達が作れず悩んでいる児童、1人で宿題をすることができず困っている児童を想定しています。中学生ボランティアスタッフは小学生と年齢が近いので、親しみやすく参加しやすいものになると考えます。小学生だった頃の経験を生かし、相談に乗ることもできるはずです。

 第二は保護者にリフレッシュしてもらう時間の確保です。保護者が家で子供の遊び相手をしたり宿題を見たりする時間を少しでも軽減することで、時間に余裕が生まれ、子育ての負担やこれから子育てをする世代の子育てへのハードルを下げることができ少子化対策にも良い影響を与えることができると考えます。

 第三は異世代交流です。中学生と小学生との交流だけでなく、小学生が高齢者施設などでボランティア活動をすることも考えています。高齢者施設に中学生がボランティアで行くことはよくありますが、小学生が参加できるような活動を中学生が企画し、小学生をサポートしていきたいと考えます。この活動をすることで、中学生が企画するボランティア活動が区内に根付き、次の世代へ伝えて行けると考えます。

 この交流サークルを実現するために、墨田区にお願いしたいことがあります。中学生がボランティア活動を理解するための講座の設立、ボランティア活動の監督をしてくださる大人の手配です。監督をしてくださる大人の方は、地域の方々であると良いと考えています。この提案に対する、区の考え方を伺います。よろしくお願いします。

区長からの答弁

 ただ今のご質問にお答えします。

 まず中学生による小学生との交流サークルの発足についてです。
 ボランティア活動の一環として中学生が区内の小学生と交流するという提案は友達作りや宿題などで困っている小学生の居場所となり、また、子育て中の保護者の方が安心して交流サークルに子どもを預け、自分の時間を確保するなどリフレッシュにもつながると思います。小中学生が交流することは大切であり、ただ今提案をいただきましたので、今後具体的にどう進めていくか、詳細な運営方法の検討をしていきたいと思います。
 その進め方としては、各学校から生徒会役員が集まり、話し合いが行われる生徒会サミットでこの案を提案する方法が考えられます。そこでこの活動の趣旨や運営方針などの意見を出し合い、取りまとめたうえで先生方からアドバイスを受け、実現に向けて具体的に取り組んでいただきたいと思います。

 次に交流サークルを実現するために中学生がボランティア活動を理解する講座の開設についてです。  
 墨田区には学校支援ネットワークという事業があり、その中に様々な出前授業が出来る団体が登録されていますので、希望に合わせてご紹介します。交流サークルの監督の選任については各学校の生徒会担当の先生と話し合い、具体的なアイデアを出してみてください。また、すみだボランティアセンターではボランティアに関する各種相談を受け付けています。

 中学生が企画するボランティア活動が区内に根付き、次の世代へ伝えていけるという考えを私は非常に頼もしく感じており、中学生の皆さんにはこれからの墨田区を支える力となっていただきたいと思っています。私も皆さんと一緒に「笑顔あふれるまち すみだ」の実現を目指し、全力で取り組んでいきます。以上でご質問に対する答弁を終わります。

中学生の提案が実現しました

 令和3年度の中学生区議会において、区内中学生により、「中学生のボランティア活動の一環で、放課後などに小学生の宿題を見てあげたり、遊びをサポートする活動をしたい。」という子育て支援に関する提案がありました。
 区では同提案をきっかけに検討を重ね、5月10日より両国中学校内学童クラブにおいて、週1回同校ボランティア部の生徒が、学童クラブの運営をサポートする取組みを新たに開始しました。
 5月24日には、この取り組みのきっかけとなる提案を行った錦糸中学校の駒宮さんも参加し、両国中学校のボランティア部4名と一緒に、学童クラブの小学生11人の宿題をサポートするなど、交流を深めました。





関係者からのメッセージ

今回、中学生議員の提案が実現に至るまでには、様々な方が関わっています。
関係者のみなさんにお話を伺いましたのでご紹介します。

区長

 本区は子育て支援を徹底整備し、子どもたちをしっかり育んでいくという思いで、暮らし続けたいまちを目指し、区政運営に取り組んでいます。そのような中でここ数年、学童クラブの待機児童が増えてきており、小学校すべてに学童クラブを校内で作っていこうと取り組んでいるところです。ただ、諸事情があり、なかには小学校内でできないというところもあるのですが、今回は両国中学校の部屋をお借りして実現することができました。
 そのような中、昨年12月の中学生区議会では、駒宮さんから、学校内の学童クラブで小学生に勉強を教えるような活動をしてみてはどうですかという素晴らしい提案をいただきました。実現に向けて検討を進める中で、両国中学校にボランティア部があり、部員のみなさんからもぜひやってみたいという声をいただき、今回の実現に至りました。これからさらに良いものにしていきたいと思います。
 私も今回の視察を通して、中学生が小学生の子どもたちに教えることの強みを感じました。距離感といいますか、子どもたちも大人に教えてもらうよりも、どこか安心して宿題に取り組んでいるなという印象を受けました。
 駒宮さんから自分の通う中学校でもやってみたいという話をいただきました。実現に向けては、色々と解決すべき課題もありますが、素晴らしい取り組みであることが分かりましたので、これを各学校で行うことで、中学生と小学生の距離感が縮まり、学校生活を楽しみながら、学力向上にもつながれば嬉しいです。

学校関係者

 とても素晴らしい取り組みになったと思います。
 自分の提案したことが、区の事業として実現し、区政に反映されるということは、なかなかないことだと思います。提案者の駒宮さんにとって非常に貴重な経験であると同時に、自信になったのではないでしょうか。さらに、中学生のアイデアで区政に貢献できたというところもよかったと思います。
 また、この活動を通して、中学生たちは、一つの企画を実現するために、色々な人が関わって、協力してくれたということを、実感することができたと思います。このことをきっかけに、中学生が様々な形で地域に貢献できるとよいと思います。

学童クラブ関係者

 今回、中学生の提案が実現できて本当によかったと思います。
 中学校のなかに学童クラブがあることは珍しいと思いますので、この環境を生かして、小学生と中学生が交流できてよかったと思います。これをきっかけに、今後も小学生と中学生の交流が深まっていけばいいなと思います。
 普段の学童クラブは、どちらかというと遊びがメインなのですが、今回の中学生による学習サポートをきっかけに、子どもたちの勉強の習慣化につながれば嬉しいです。
 普段、年上のお兄さんやお姉さんと接する機会がない子どもたちもいるので、貴重な機会にもなると思います。

中学生議員

 私には弟がいるのですが、母が弟の世話をしながら、家事もしなければいけないのは大変だと思ったので、母の負担を少しでも軽くしたいと思ったのが、この提案のきっかけでした。
 また、私が小学生の時には、遊ぶ場所や友人が限られ、毎日ワンパターンだと感じていたので、居場所をつくりたいと思っていました。
 そのような考えから、中学生区議会で提案をさせていただいたのですが、提案してからすぐに実現していただき、自分の意見が区政に反映されて嬉しさと喜びを感じています。
 今後は、自分の通っている中学校でも、このような活動をしていきたいです。

ボランティア部のみなさん

 小学生に勉強を教えるということは初めてで、自分に教えられるのか、小学生が理解してくれるかどうか不安だったけど、小学生が素直に聞いてくれたので安心しました。
 勉強を教えるときに、普段自分たちがやっているやり方は、小学生ではまだ習っていないこともあるので、考えながら教えるのは難しいと感じましたが、教えたことに対して一緒に考えてくれたことが嬉しかったです。
 最初は自分も小学生も緊張していましたが、小学生のほうからも話しかけてくれたので、自然に接することができて、楽しい時間を過ごすことができました。
 地域の役に立てて嬉しかったです。同様の活動が、他の学校にも広がっていくと良いなと思います。

小学生のみなさん

 割り算で習ったことが思い出せないときに、教えてもらって少しずつ解けるようになって嬉しかったです。
 
 いつもはお兄さん、お姉さんに教えてもらうことがないので、中学生のお兄さん、お姉さんに教えてもらって楽しかったです。
 
 中学生は教え方が上手だったので、また来てほしいです。

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