(目的)

第1条　この要綱は、寝たきり、重度の認知症状態等の、65歳以上の高齢者又は介護保険法(平成9年法律第123号)第7条第3項第2号及び同条第4項第2号に規定する40歳以上65歳未満の要介護者及び要支援者若しくは当該要介護者及び要支援者に値する生活保護受給者(以下これらの者を「高齢者等」という。)で、介護保険の在宅サービスを利用するに当たり自己が大掃除、片付けを行うことが困難なものに対して、介護保険サービス利用前環境整備(以下「大掃除サービス」という。)を実施するに際し、必要な助成を行うことにより、そのものの衛生状態を改善し、健康を回復させるとともに、介護保険サービスの利用を容易にすることを目的とする。

(助成対象者)

第2条　大掃除サービスを受けることができる者は、次の各号のいずれにも該当するものとする。

(上限額)

第3条　大掃除サービスの1回当たりの助成額は、100,000円を限度とする。

(助成申請)

第4条　大掃除サービスを受けようとする者(以下「申請者」という。)は、大掃除サービス助成申請書(第1号様式)に見積書を添付し、区長に提出しなければならない。

(調査)

第5条　区長は、前条の規定により申請があった場合は、大掃除サービスの必要性について調査し、その結果を大掃除サービス申請調査票(第2号様式)に記入しなければならない。

(助成の決定)

第6条　区長は、前条の規定による調査の結果、大掃除サービスを行うことを決定したとき又は行わないことを決定したときは、大掃除サービス助成決定通知書・却下通知書(第3号様式)により申請者に通知しなければならない。

(実地調査等)

第7条　大掃除サービスを実施した掃除業者は、大掃除サービス終了後、速やかに大掃除サービス実施報告書(第4号様式)を区長に提出しなければならない。

(助成金額の決定)

第8条　区長は、前条第2項の実地調査の結果大掃除サービスが適当であると認めたときは、助成金の額(助成の対象となる大掃除サービスに要した費用から別表の基準により算出した申請者負担額を控除した額)を決定し、大掃除サービス助成額決定通知書(第5号様式)により申請者に通知する。

(費用負担及び助成金の請求)

第9条　申請者は、大掃除サービスに要した費用(次項の規定により助成金の受領を、大掃除サービスを施行した掃除業者等(以下「施行業者等」という。)に委任する場合にあっては、別表の基準により算出した額)を負担し、施行業者等に支払わなければならない。

(未支払助成金等)

第10条　申請者が死亡した場合、その死亡した者に支払うべき助成金で、まだその者に支払っていなかったものがあるときは、その未支払助成金は、その者の相続人に支払う。

(実施回数)

第11条　1利用者当たりの大掃除サービスの実施回数は、1年度内1回とする。

(実施範囲)

第12条　大掃除サービスの実施範囲は、利用者の自宅のうち、利用者が常時使用する部屋及び日常生活に必要な場所とし、共同住宅における共同場所、他の世帯員が使用する部屋等は除く。

(補則)

第13条　この要綱に定めるもののほか、大掃除サービスの実施に必要な事項は、福祉保健部長が別に定める。